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糖尿病の診断で使われている血糖値や食事は運動の影響を受け易く、検査前の一時的な節制や過食でも簡単に数値が変わる。このため、日本糖尿病学会は、過去1~2カ月の平均的な血糖の状態を示す血液検査値「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」の導入を検討する。

現在の診断基準は、空腹時血糖値が血液1dlあたり126mg以上または食後血糖値(ブドウ糖負荷後2時間血糖値)が同200mg以上の場合、糖尿病と診断される。だが、血糖値は検査前数日の食事や運動の影響が強く表れるため、変動が大きい。

HbA1cは、赤血球に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結びついたもので、赤血球の寿命が長いため、過去1~2カ月の血糖状態を把握できる。このため、世界保健機構(WHO)や米国糖尿病学会もHbA1cを診断基準に導入する検討を進めていている。

ただ、ヘモグロビンに異常があると正しい血糖状態が分からなかったり、検査費用が割高になるなどの課題がある。日本糖尿病学会理事長は「血糖値とHbA1cは、長所短所がある。日本にあった新しい診断基準を検討したい」と話す。21・2・20毎日新聞より

      ~薬剤師 鳥居英勝~

たかが便秘、されど便秘!

便秘をすると残留便がたまり、有害物質(硫化水素・スカトール・アミン・アンモニアなど)が大腸内壁から吸収され、肌荒れ・肥満・糖尿病・肝臓病・動脈硬化・心臓病・癌などの病気を引き起こす原因になったり、老化を早めます。

便秘はアレルギーにも関係します。便秘をすると腸内の悪玉菌の作る毒素で腸内の粘膜が荒れ、アレルギーの原因になるタンパク質を過剰に吸収し、花粉症などのアレルギー症状を悪化させます。                                   また、骨盤は大腸壁の隣にあり、骨盤の中には子宮、卵巣、膀胱がありますが、便秘をすることにより大腸壁から悪玉菌の毒素がもれ炎症の原因になり、婦人病・膀胱炎等につながることもあります。

便秘の解消に最も大切なのは、規則正しい排便のリズム・適度な水分摂取・食物繊維をたっぷり摂る・運動により腹筋を強くすること。また、必要に応じて便秘薬や整腸剤、浣腸も利用すると良いでしょう。

便秘薬は正しく使わないと体調を崩すことになりかねません。腸の運動を強力に促すだけの便秘薬や、身体を冷やすタイプの便秘薬を長期間飲み続けると、薬の量が増えてしまったり余計便秘体質になることがあります。                       身体に合った、身体に優しい便秘薬を、正しい用法で服用しましょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

花粉症のお薬を服用すると「眠気」や「集中力の低下」が生じることがあります。これは、花粉の刺激による鼻炎を和らげるためのマレイン酸クロルフェニラミンという成分の働きによるもの。

マレイン酸クロルフェニラミンは多くの総合感冒薬にも含まれている成分。風邪薬を飲んで眠くなる方は要注意です。服用後は、自動車の運転等危険を伴うことは避けたほうが良いでしょう。また、アルコールが重なると眠気や集中力が強く出ることがありますので、花粉症のお薬を服用するときはアルコールは控えましょう。

眠気や集中力の低下の心配がないお薬に、漢方薬があります。証に合わせて服用することで、辛い鼻炎や目のかゆみが楽になります。

※眠気や集中力低下の程度には個人差があり、全く感じない方もいます。また多くの花粉症薬には、それらの副作用を緩和するためにカフェインが配合されています。

※マレイン酸クロルフェニラミンは、前立腺肥大に伴う排尿障害や緑内障の方は服用できません。また、甲状腺や血圧のお薬を飲んでいる方の場合は注意して服用する必要があります。購入の際は薬剤師に相談することをお勧めします。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

日本薬剤師会は新年度から、認知症の疑いのある人を、街中の薬局窓口で見つけ出し、地域の支援センターに紹介する事業を始める。患者数が200万人を超す認知症の早期発見・治療につなげるのが狙い。地域の薬剤師会が協力薬局を募り、市町村との協力体制ができたところから実施する。

薬剤師会は、一部地域で、介護予防のチェックも行っているが、今回は増加している認知症の発見を全国で行うことにした。

窓口では「今日が何月何日か分からない時があるか」「周りの人から物忘れがあると言われるか」などを聞く。薬の影響で認知症の似た症状が出たり、認知症が悪化したりすることもあるので、服用薬もチェック。認知症の疑いがある場合、本人や家族への同意を得たうえで、各市町村の包括支援センターに情報提供する。介護についての相談業務などを行う支援センターでは、現在、認知症連携担当者の配置が進む。この担当者が中心となり、認知症の専門医がいる認知症疾患医療センターに紹介して正確な診断や進行を遅らせる治療などを行う。国は、全国150ヶ所に医療センターの設置を計画している。~2009・2・15読売新聞1面より~

      ~薬剤師 鳥居英勝~

ひざの痛みでお困りの方は多くいらっしゃいます。痛くなる原因は、大きく分けると次の3つ。①ひざのまわりの筋肉の疲れ②ひざの血の巡りが悪くなる③ひざの軟骨がすり減ってしまい、骨と骨がぶつかるから

和らげるためには、原因にあった対策が必要です。筋力を高める運動を取り入れながら、コラーゲン等の関節を守る栄養素を取り入れ、アミノ酸などで筋肉をしなやかに保つなど。また、全方向伸縮シップ薬を上手に使うと、サポーター代わりにもなります。痛みと炎症を和らげながら、膝の動きもサポートしてくれるので、日常の動作が楽になります。

【ひざ痛・腰痛養生法】ひざ痛・腰痛でお悩みの方は、冷えたり天候が悪くなったりすると悪化する方が多いようです。その原因のひとつは、冷えによる血行不良と水分のとり過ぎからくる代謝不良。冷えると痛みがひどくなる方は、柿・みかん・バナナ・ぶどうなど体や関節を冷やす果物は特に注意してください。また、関節がむくむという方は、もちやその加工品に注意しましょう。もち類は、水分を持たせむくみをさそいます。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

病死の半分強はがん。現在、がんの部位別死亡者数の第一位は肺がん、二位が胃がん、三位が肝臓がん、四位が大腸がん、五位が膵臓がんで、一位以外は消化器系のがんです。

消化器系のがんの主な原因は感染症。胃がんの場合はピロリ菌、肝臓がんの場合はB型・C型肝炎ウイルスの感染です。大腸も何百種類の腸内細菌が共生しており、がんの発症に何らかの作用をしていると見られています。

乳児期に母乳を十分に与えられた子供と、それ以外の子供とでは、腸の中の細菌の種類が異なり、そのことが消化器系の病気の罹り難さと関係するとも考えられています。

すい臓がんの患者数が、今後飛躍的に増加する恐れがあります。それは、すい臓がんは死亡率が高く、その理由は早期発見・治療が極めて難しいため。中高年の方は年に一度、腹部の超音波検査を受けられるのが良いと思います。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

花粉症による鼻炎(鼻水・鼻づまり)と目のかゆみに良く使われる漢方薬は次の通りです。

鼻水/アレルギー性鼻炎で表される鼻水は、2つのタイプに大別されます。まずは『透明な鼻水がポタポタたれる』もの。これは風寒により起こった症状。風寒の邪が肺の宣散粛降を失調させ、鼻を阻塞して生じます。鼻水に『悪寒、発熱、頭痛、咳そう、(無汗)』などの症状を伴います。このような場合は、辛温解表・温肺化痰を治法として、小青竜湯苓甘姜味辛夏仁湯(虚弱体質、小児、高齢者)などの方剤を用います。

次に『黄色く粘る鼻水』。これは侵入した風熱の邪が鼻を閉塞して生じます。『熱感(鼻部・頭部)、頭痛、悪風、咳そう』などの症状を伴っていますが、さらに熱症状が強くなれば『鼻づまり』へ症状が移行します。このような場合は、辛涼解表・疏風通竅を治法として、越ピ加ジュツ湯などを用います。

副鼻腔炎などが引きがねになる『生臭い臭いの鼻水』の場合は、湿熱の邪が脾肺の運行を阻害していることが原因のひとつに挙げられます。この場合は、清熱利湿に通竅(排膿を含めて考える)が治法となり、排膿散及湯などを用います。

鼻づまりは、鼻水と同様、風寒と風熱によって起こる2つのタイプに大別されます。風寒の鼻づまりは「透明な鼻水」「悪寒」などを伴うもので、風熱の鼻づまりは「鼻づまりの程度が強く」「黄色く粘ちょうな鼻水」「熱感」などを伴います。風寒の場合は、疏散風寒を治法とし、葛根湯加川きゅう辛夷などを用います。風熱の場合は、疏散風熱を治法とし、越ぴ加じゅつ湯などを用います。

目のかゆみは、風熱によって起こるものが問題となる場合が多く、それは風熱の邪が肝胆の経絡に入り、循経上行して目竅を犯すために現れます。「強い両目のかゆみ」「流涙」「灼熱感(著しい場合)」「春(~夏)に症状が憎悪する」といった特徴をもちます。この場合、疏風清熱以止痒を治法とし、荊がい連翹湯銀翹解毒丸などを用います。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

病気になった時にかかる医療費は結構かかるもの。少しでも負担を減らすためには、出来る限り予防に努め、病気がはっきりしたら早めに治療を開始することです。

すぐに治療を開始した場合と放っておいて悪くなってから開始した場合にかかる医療費を、健康診断で糖尿病と診断された同じ46歳の男性の推計を例にすると・・・

Aさん(早期から治療に努める)=当初は食事・運動療法で血糖をコントロール、50歳代で服薬、60歳代後半で注射が必要になる。それでも目の合併症はなく、腎障害も軽いまま。健康障害が少ない人生を送る。⇒生涯医療費約874万円

Bさん(専門医を受診しても治療を度々投げ出す)=50歳で服薬と注射が必要になり、糖尿病網膜症になりレーザー治療を受けるが軽度治療障害が出る。腎障害も中度に進んだ。⇒生涯医療費約1463万円

Cさん(70歳まで治療を一切受けず、生活改善も行わなかった)=服薬と注射を始めても、既に霧視など重度視力障害と末期腎不全で週3回の透析が必要。心筋梗塞や脳卒中の危険もあり、生命の危機と隣り合わせの晩節となる。⇒生涯医療費約5044万円。

このように、治療開始時期によって、かかる金額的負担は大きく違ってきます。かかるのは金銭面だけではありません。生活に関わる不便さ、通院に要する時間なども快適な生活をする上では大きな負担です。

病気になったらすぐに治療を受けたほうが良いのは当然ですが、もっと大切なのは『病気にならない』こと。ちょっとおかしいかな?と感じたらそこでなんらかの手を打って治めましょう。

健康維持のためには、栄養・休養・運動に気を配り、身体にいい生活を心がけること。そして、ちょっとおかしいかな?と感じた時には保健剤などを利用して健康を保つための工夫をするとよいと思います。

『元気で長生き』のお力になることが、鳥居薬局・とりい鍼灸院の目標です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

花粉症が出る前に、ぜひ試してもらいたいものがあります。それは『インターパンチ』。花粉が飛ぶ前に飲んでおくと、花粉症の症状が起こりにくくなり、ひどい人でもこれからの花粉の季節、すごく楽に過ごせるというもの。だからインターパンチ(花粉に先生パンチ)なのです。

インターパンチは、インターフェロンの発見者の1人、小島保彦博士が「インターフェロン誘起能(身体の中の自然のインターフェロンを出させる能力を持つ食品による健康増進」を提唱され、その考えに基づいて約10年かけて開発されたものです。原料はカボチャの種・オオバコの種子・ベニバナ・スイカズラ花のエキス。インターフェロン誘起能を持った200種の生薬からその活性の高いものを選び出し、いろいろ組み合わせを考え、最良のかたちになるよう選択したところ先の4種が選ばれたとのこと。それらを最も効果的な分量で配合しています。また、腸内の働きを整えるビフィズス菌とラクチュロースも配合されています。

小島博士によると、「インターパンチは鼻水や目のかゆみを止めるものではなく、花粉症のアレルギー反応そのものを起こさなくするもの。インターパンチを花粉症の症状が出る前(花粉によって身体に抗体ができる前)に飲んでおくと、症状は出なくてすむ。」とのこと。

植物が原料なので、副作用の心配があく、子どもからお年寄りまで安心して使え、継続使用や薬との併用も可能な商品。免疫が過剰反応する花粉症やアトピーのほか、ウィルス感染(風邪やインフルエンザなど)や、炎症の改善にも役立ちます。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

花粉飛散中!簡単な花粉症のメカニズムはというと・・・

①なぜ鼻水が出るの?・・・人は異物である花粉が鼻粘膜に付着すると、花粉を粘液(鼻汁)でからめ取って、外へ排出しようとします。花粉症のようなアレルギー反応からくる鼻汁は肥満細胞から分泌されるヒスタミンという物質がキッカケとなり、さらさらとした粘液が多くなるのが特徴です。

②なぜ鼻づまりが起こるの?・・・花粉の侵入により鼻粘膜に炎症が起こると、粘膜の下にある毛細血管が拡張して血管からしみでた血漿成分がこの部分を満たします。その結果、鼻腔周囲の粘膜が全体に膨れ上がり、鼻腔が狭くなるため、空気の通りが悪くなるのです。

③なぜ目がかゆくなったり涙が出るの?・・・鼻水と同じく、花粉が目の粘膜に付着すると、肥満細胞から分泌されたヒスタミンなどの化学伝達物質が刺激となり目のかゆみを引き起こします。また、同時に目に付着した花粉を涙で洗い外へ排出しようとする自己防衛反応により涙が出るのです。

このように、花粉症のメカニズムの大本は「本来人間が持つ自己免疫機能」。この機能が過剰に働きすぎる場合に起こるのが「つらい鼻と眼の炎症」です。過剰な免疫反応を改善するためには、体質改善が肝心。食事や生活習慣を見直し、必要に応じて漢方薬や栄養剤などを用いて「アレルギー体質を改善する」ことが大切です。

また、花粉症の時期はお肌のケアーも必要。特に目元は他の皮膚と比べて角質層が薄く、皮脂も少ないため、乾燥しやすく刺激に対する反応も出やすい部分です。これからの季節、目元の皮膚をしっかり保湿し、バリア機能を高めておきましょう。もちろん、涙や鼻水を拭いたときに肌荒れを起こさないため、目の周り、鼻の周りのケアーも大切です。

      ~薬剤師 鳥居英勝~