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12月は忘年会シーズン。飲み過ぎがいけないことは分かっていても、連日ついつい度が過ぎて                  しまうものです。                                                                 適量のアルコールは血液の循環を良くするため、お肌の新陳代謝を高めます。友達との楽しい                  お酒はストレス発散にもなりますから、イライラが原因のお肌のトラブルにも効果的かもしれません。                ただ、お酒を飲むと皮脂の分泌が活発になるので、いつも以上のお手入れを心がけましょう。

この時期でお酒で注意したいのは、短時間に多量のアルコールを摂取することによる、急性アルコール中毒です。       飲み始めて1時間以内で日本酒を一升瓶1本、またはビール10本以上程度を飲酒し、意識を失うほどの泥酔状態        となった場合は、急性アルコール中毒が疑われます。                                           この場合は命にかかわりますので、すぐに救急車を呼んでください。

翌日に酔いを残さないためは、飲む前に『アミノ酸製剤』の栄養剤を服用すると効果的です。                    アルコールの代謝が良くなり、二日酔いの予防になります。                                       また、飲んだ翌日におなかがポチャポチャしがちな方は、『五苓黄解湯』などの漢方薬を服用                    すると良いでしょう。水はけが良くなり、胃腸がスッキリします。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

厚生労働省の定める1人1日当たりの食物繊維摂取目標量は20g。                                  でも、実際の平均摂取量は15g程度だといいます。つまり『5g』不足。                                便秘予防やダイエット、高脂血症予防など、食物繊維のもたらす健康作用は広く知られています。                  それにもかかわらず、摂取量は年々減少傾向にあるとのこと。                                      そこで、健康のために毎日『プラス5g』を目指してみてはいかかでしょうか。

食物繊維量を増やすポイントとしては、まず、ご飯を白米でなく玄米や麦ご飯に変えましょう。                     そして、豆類・キノコ類・イモ類を食事に取り入れること。                                         また、干しシイタケ・干し柿・干しイモなどの『乾物』を積極的に活用するといいようです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

コーヒーには、色々な効果があるようです。                                                 最も特徴的な成分は、カフェインです。カフェインの効能としては、眠気覚ましなどの興奮作用や                  尿の排出を促す利尿作用などが広く知られていますが、このほかにも『自律神経の働きを高める』、               『集中力を高め作業能力を向上させる』、『運動能力を向上させる』など、様々な効果が明らかに                  なっています。

コーヒーの健康効果についての研究報告をご紹介します。

朝が弱い方に                                                                  コーヒー1杯には、2時間程血流をよくする作用があります。心臓の拍動を高めて血流を良くして                  くれるため、朝が苦手な低血圧の方も、体を動かしやすくなる効果を得ることができます。                      それでは高血圧の人に悪いかというとそうではありません。コーヒーは毛細血管の拡張作用で                  末端の血管を開かせ、やはり血流をよくして、高血圧の人には血圧を下げる働きをするのです。                   ※コーヒーには眠気覚ましなどの効果と、気分をリラックスさせる効果とがあります。この相反する                  2つの効果は、興奮時に働く交感神経と鎮静時に働く副交感神経によってコントロールされており、                  コーヒーには両方を活性化させる働きがあると考えられます。                                        その2つの神経の活性化レベルについて詳しく調べたところ、コーヒーを飲んだ後は副交感神経                   に支配される部分がより活性化することが明らかになっています。

ストレスに                                                                     コーヒーに含まれるカフェインとコーヒーの香りには、強いリラックス効果があることがわかっています。 

生活習慣病に                                                                  コーヒーの成分であるクロロゲン酸が効果的に血糖値を抑制するという結果が得られています。                  また、週5回以上コーヒーを飲むと、週1回未満の人に比べて、2型糖尿病を発症するリスクが約半分              だったという結果が出ています。                                                       ちなみに、紅茶やウーロン茶ではこうした傾向は見られなかったと報告されています。

カフェイン入りとカフェインレスの2種類のコーヒーについて、自律神経の働きにどう作用するかを調べた                    ところ、コーヒーに特有の香り成分や苦味物質に、総自律神経活動を高める効果があるのではないかと             いう結果が得られました。                                                           同時に、カフェイン入り、カフェインレスとも、顕著に脂肪代謝を高めることが認められています。

※妊娠されている方は、カフェイン100mg(できたら50mg)以下に抑えるのが良いと言われています。              また、胃が弱い方や荒れている方は、空腹時の飲用は避けたほうが良いでしょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

対面販売を原則とする役所側と、それに反対するネット販売業者側。                                 今、医薬品の通信販売の是非が問われています。

薬は、文字通り「クスリ」にもなれば「リスク」もあるもの。                                         薬に対するアレルギーがある場合や、お医者さんからもらっている処方薬がある場合などには、                  それらを逐一チェックして、安全かつ有効な薬を選択する必要があります

また、調子が悪いときに、症状に合った医薬品を自分で選択するのはなかなか難しいもの。                    薬の専門的知識を有する第三者に相談して、客観的にみてもらい、症状にあった薬を選んで                    服用して頂くのがベストです。

ここ数年来政府が進めている『自由化』の名の下、来年度より登録販売者制度により、薬の知識を                十分に有しない者が薬をどうどうと販売できる制度が施行されます。近く、コンビニでも一部の薬が                   販売されるようになるでしょう。これと合わせて、昨今のネットでの医薬品の販売。                                                         確かに、これによって便利になる部分はあるでしょう。ただ、それと引き換えに安全性が確保できなくなる             ということを認識しておかなければなりません。

防げる事故を起こさないためにも、医薬品の販売については『専門家が対面で行う』ことを徹底するべきで            あると私は考えています。                                       

      ~薬剤師 鳥居英勝~      

乾燥するこの時期は、手あれの季節です。                                                 食器洗いなどの水仕事やガーデニングなど、手は常に外部からの刺激にさらされています。                    皮膚の表面の皮脂は、外部の刺激から手肌を保護し、うるおいを守る働きをしています。                      その皮脂が失われてしまうことが、手あれの原因。                                            美しい手を保つためには、ハンドクリーム によるケアが基本です。

水仕事にぬるタイプなら、肌の表面に透明バリアの保護膜を作り、水や洗剤、乾燥した空気、                   紫外線などの刺激から手肌をガードしてくれます。さらに、皮膚の内側のうるおいを肌内部に                    キープする働きも。                                                                これからのハンドケアは“水仕事前”を基本習慣に。バリア効果で、しっとりと美しい手を保ちましょう。               もちろん、水仕事後や寝る前のハンドクリームでの保湿も大切なことです。

それでも、アカギレやヒビ割レはできてしまうもの。                                             そのような時は、治療用軟膏を塗り、その上からハンドクリームで閉じ込めると効果大。                       おどろくほど早く治ります。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

夏の間、悩まされ続けていた“水虫もち”の皆さん、「夏が終わったからもう大丈夫」などと                      安心してはいけません。                                                            秋から冬にかけて症状は軽くなりますが、水虫の原因菌である白癬菌は、根絶されたわけ                     ではないからです。あくまでも活動が沈静化しているだけ。                                        逆に言えば、秋から冬にかけてのオフシーズンこそ、水虫を撃退する絶好のチャンスです。

女性の水虫も急増していますが、これからブーツをはくシーズンとなるだけに要注意。                        ブーツの中が蒸れるため、冬に水虫を悪化させてしまうケースも少なくありません。                         

水虫退治は、根気が第1。                                                           これからのオフシーズン、お風呂上りに毎日おくすりをつけることができれば、角質深くの白癬菌が                退治でき、来年の夏を爽快な気分で迎えることができるかもしれませんよ。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

肌の水分量や皮脂の分泌量は、気候の変化に伴い大きく変化します。                                冬は特に大気中の水分量が最も少ない季節であり、さらに風が吹くと肌の水分が蒸発しやすく                  なってしまいます。                                                               そして気温が下がることで、皮膚の温度低下と共に血液の循環が悪くなり、新陳代謝が低下し、                 皮脂の分泌が妨げられてしまいます。                                                    

この時期、肌は最も乾燥状態となり完全装備が必要です。確実に肌を乾燥から守るためには、                  十分に水分を浸透させ、さらに油分で肌表面をカバーする<保湿>と<保護>が必要です。                     化粧水で水分を補い保湿したあとは、クリームやジェルなどのアイテムを使って潤いを逃がさな                  いようふたをする必要があります。

スキンケアの基本は乾燥対策!冬の乾燥対策は水分と油分のバランスが重要です!

      ~薬剤師 鳥居英勝~

インフルエンザが冬に流行するのは、ウィルスが乾燥した空気を好むためです。

湿度に弱いインフルエンザウィルスは、湿度80%の環境では5%以下の生存率といわれています。               つまり、暖房による室内の乾燥に注意し、加湿器などで常に湿度アップを心がけることが、ウィルス                から身を守る大切なポイントというわけです。

ウエットタイプのマスクがあれば、さらに安心。水に浸した加湿フィルターがマスク内のうるおいを持続               させ、のどや鼻の乾燥を防ぎます。就寝時はもちろん、オフィスや出張先のホテルでも、ウィルスをしっか             りブロックしてくれます。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

未病を治すとは、病気になる手前の「病気とは言えないけれど調子を崩しかけた状態」を治療して、                健康を保つことをいいます。

健康を保つためには、何よりも予防が大切。そのためには、常日頃から、心身のバランスを整えておき、             人間が本来持っている自然治癒力を高めておくことが重要です。

心身のバランスを整えるためには、規則正しい生活リズム・バランスの良い食事・適度な運動・十分な              休養が何よりも大切。                                                              また、漢方薬や鍼灸治療、サプリメントやお薬も、調子を整えるのに役立ちます。

セルフメディケーションが推奨されている近頃ですが、自分の身体を客観的に評価するのはなかなか               難しいものです。                                                                気になる症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

冷え込みが厳しいときには、「家の中の温度差」が身体に良くないのをご存知ですか?

リビングルームのように、家族みんなが揃ってくつろぐ部屋は、暖房でポカポカ。                           でも、トイレや浴室までは暖房していない場合がほとんどでしょう。                                   実は、これが意外な危険をはらんでいるのです。

暖かい部屋から急に寒い部屋に入ると、血管が収縮して血圧が上昇し、脳の血管が                        切れやすくなるからです。                                                           特に、お年寄りの場合、寒いトイレで排便の際にいきむと、脳卒中の発作が発生しやすくなります。

血圧の高い人やお年寄りのいる家庭では、トイレや浴室にも暖房の備えをしたいもの。                       浴室には天井はめ込み型の温風器を設置し、浴室全体を暖めてから入浴を。                             トイレは、床置きタイプの小型ヒーターが便利です。

寒い時期には暖かい部屋や入浴後に浴室から出るときの、温度変化がない環境作りが大切です。

      ~薬剤師 鳥居英勝~