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野菜を多く食べる人は、少ない人に比べ、肝がんを発症する危険性が4割低くなるが、果物の摂り過ぎは逆にリスクを高める可能性が高いことが、厚生労働省研究班の調査でわかった。

緑黄色野菜に多く含まれるカロテンは肝がん予防作用が確認できたが、果物に多いビタミンCは肝がんの危険性を高める傾向があった。~読売新聞より抜粋~

 

      ~薬剤師 鳥居英勝~

人工妊娠中絶の件数が、20歳未満を中心に減少傾向にある反面、40歳前後から50代にいぜん多いことが厚生労働省研究班の実態調査でわかった。

若い世代はピル服用など対策意識が高いのに対し、アラフォーから上は“産み終え世代”としての油断もあって、避妊に無頓着になる傾向が浮き彫りになった。~産経新聞より~

      ~薬剤師 鳥居英勝~

身の回りの小物を子どもが口や鼻などに入れてトラブルになる事故が、2003年4月以降に2995件起きていることが、国民生活センターのまとめでわかった。

センターは、保護者に注意喚起するとともに、製造・販売業者に対しても、危険性に関する注意表示の徹底や、小さな製品を子どもが簡単に取り出せないようなパッケージの工夫なども要望した。~読売新聞より~

お薬の誤飲にもご注意を!お薬は子どもの手の届かないところに保管しましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

国立成育医療センターと東京慈恵医大が00~05年、慈恵医大生を調べた結果、約9割が食物アレルギーやぜんそくにかかりやすい『アレルギー体質』だった。80年頃の調査では約2割。90年代は4~6割で年々増えている。

「幼児期に不衛生な環境にいた人の方がアレルギーにならない、という衛生仮説が有力になっています。」と成育医療センターのアレルギー研究室長。英国の研究者が89年に提唱した説。仮説を支える報告は多い。~朝日新聞より抜粋~

      ~薬剤師 鳥居英勝~

オメガ3系脂肪酸の新たな生理活性物質『レゾルビン』が、歯周病の炎症を取り除き、歯茎の健康を取り戻す可能性のあることを、ボストン大学の研究チームが述べている。

レゾルビンには、オメガ3のエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)からつくられる2種類があり、共に血中の中性脂肪値をコントロールし、アテローム性動脈硬化の進行を防ぐ。また、EPAとDHAは炎症を減らすのに役立ち、関節リウマチやクローン病といった炎症性疾患の人に対して用いられることが多い。

これまでの研究では、EPA由来のレゾルビンE系とDHA由来のレゾルビンD系には、軟組織及び歯周病による骨損失に対してこれらが保護作用を持つことが示されており、事実損失した軟組織や骨を健康なレベルまで回復させたとのこと。

EPA、DHAは、まぐろの脂身やいわしなどの青魚に多く含まれています。歯茎の健康を取り戻したい方は、積極的に摂ってみてはいかがでしょうか。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

オメガ3脂肪酸は、シソ油・亜麻仁油・背の青い魚などに多く含まれる脂肪酸で、身体を酸化させない良い油として知られています。

このオメガ3脂肪酸が、進行性前立腺癌から身体を守ることがこのほど報告されました。少なくとも週に1回魚を食べていると、遺伝的に発症しやすい人でさえ進行性前立腺癌のリスクを減らせるとのこと。(クリニカルキャンサーリサーチ4月号より)

ちなみに、シソ油・亜麻仁油は、加熱しないで摂ったほうが良いようです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

厚生労働省研究班から、ちょっと意外な研究結果が発表されました。それは、『成人後に体重が増えた人よりも、減った人の方が、中高年での死亡リスクが高い』というもの。その理由には、栄養不足による免疫力の低下などが影響している可能性が考えられるとのこと。

20歳のころと比較して5kg以上体重が減った群では、変わらなかった群・5kg以上増えた群と比較して、死亡リスクが約1.4倍増。死因別では、体重減の人はがんや循環器疾患のリスクが高まったとのこと。ちなみに成人後に体重が減った原因は、喫煙や栄養不良・糖尿病などが複合的に影響しているとみられるという。

日本では肥満の健康リスクが強調されがちだが、加齢とともに太るのは自然なこと。むしろ体重が減ると死亡リスクが高まる傾向は海外の研究でも示されている。

体重減にも注意が必要なようです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

女性ホルモンのエストロゲンに、脳の血管を広げ血流を増やし、記憶や学習機能を改善させる効果があることが、マウスによる試験で発見されたとのこと。(米国・科学誌 プラスワンより)・・・この発見は、加齢に伴い血流が減って起こる記憶障害の予防・治療薬の開発につながる成果とされています。

この効果は、メスはもとよりオスにも得られるとのこと。若い頃に比べて記憶力が悪くなったな~と感じる方は、女性ホルモン様作用があるとされている大豆由来のイソフラボンなどを摂ってみてはいかがでしょうか。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

生のお魚は干物と比べて火が通りにくく、焼くのにも時間がかかります。これは、生のお魚に水分が多く含まれているから。お肌にも同じことがいえます。しっかりと保湿したお肌は日焼けしにくいのです。

保湿のもう1つの利点は、日焼けによる肌の乾燥を防ぐことにより外的から保護してくれるバリア機能を維持し、紫外線の影響をダイレクトに受けるのを防ぐことです。さらに日焼けしてしまった後のスキンケアも、徹底的に保湿することで炎症がより早くきれいに治ります。

紫外線にも強くなり、シミやニキビのないきれいな肌をつくるために、保湿を心がけましょう。3月から9月は紫外線要注意です。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

湿疹・皮膚炎の治療は、炎症を抑えることが基本です。使用される薬剤としては、ステロイド外用剤と非ステロイド性抗炎症外用剤があります。

2つの薬剤の大きな違いは、ステロイド外用剤は免疫抑制作用があるということです。抗炎症作用とは、免疫によって生じた症状を抑える(今起きている炎症を抑える)のに対し、免疫抑制作用とは、免疫そのものを抑える、すなわち「今起きている炎症+これから起こる炎症」を抑えます。ステロイド外用剤の優れた炎症抑制効果は、免疫抑制作用によるところが大きいのです。

ステロイド外用剤:長所/抗炎症作用+免疫抑制作用により優れた炎症抑制効果がある。短所/免疫抑制作用があるので化膿部位に使用できない

非ステロイド性抗炎症外用剤:長所/化膿部位でも使用できる。短所/抗炎症作用がマイルド

医療の現場では、早い段階で充分な抗炎症作用を持った薬剤で治療することを基本とし、充分な強さのステロイド外用剤を最初に使うことが主流です。症状に合わせて正しく使って、正しく治しましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~