» 健康ニュースのブログ記事

花粉症が出る前に、ぜひ試してもらいたいものがあります。それは『インターパンチ』。花粉が飛ぶ前に飲んでおくと、花粉症の症状が起こりにくくなり、ひどい人でもこれからの花粉の季節、すごく楽に過ごせるというもの。だからインターパンチ(花粉に先生パンチ)なのです。

インターパンチは、インターフェロンの発見者の1人、小島保彦博士が「インターフェロン誘起能(身体の中の自然のインターフェロンを出させる能力を持つ食品による健康増進」を提唱され、その考えに基づいて約10年かけて開発されたものです。原料はカボチャの種・オオバコの種子・ベニバナ・スイカズラ花のエキス。インターフェロン誘起能を持った200種の生薬からその活性の高いものを選び出し、いろいろ組み合わせを考え、最良のかたちになるよう選択したところ先の4種が選ばれたとのこと。それらを最も効果的な分量で配合しています。また、腸内の働きを整えるビフィズス菌とラクチュロースも配合されています。

小島博士によると、「インターパンチは鼻水や目のかゆみを止めるものではなく、花粉症のアレルギー反応そのものを起こさなくするもの。インターパンチを花粉症の症状が出る前(花粉によって身体に抗体ができる前)に飲んでおくと、症状は出なくてすむ。」とのこと。

植物が原料なので、副作用の心配があく、子どもからお年寄りまで安心して使え、継続使用や薬との併用も可能な商品。免疫が過剰反応する花粉症やアトピーのほか、ウィルス感染(風邪やインフルエンザなど)や、炎症の改善にも役立ちます。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

花粉飛散中!簡単な花粉症のメカニズムはというと・・・

①なぜ鼻水が出るの?・・・人は異物である花粉が鼻粘膜に付着すると、花粉を粘液(鼻汁)でからめ取って、外へ排出しようとします。花粉症のようなアレルギー反応からくる鼻汁は肥満細胞から分泌されるヒスタミンという物質がキッカケとなり、さらさらとした粘液が多くなるのが特徴です。

②なぜ鼻づまりが起こるの?・・・花粉の侵入により鼻粘膜に炎症が起こると、粘膜の下にある毛細血管が拡張して血管からしみでた血漿成分がこの部分を満たします。その結果、鼻腔周囲の粘膜が全体に膨れ上がり、鼻腔が狭くなるため、空気の通りが悪くなるのです。

③なぜ目がかゆくなったり涙が出るの?・・・鼻水と同じく、花粉が目の粘膜に付着すると、肥満細胞から分泌されたヒスタミンなどの化学伝達物質が刺激となり目のかゆみを引き起こします。また、同時に目に付着した花粉を涙で洗い外へ排出しようとする自己防衛反応により涙が出るのです。

このように、花粉症のメカニズムの大本は「本来人間が持つ自己免疫機能」。この機能が過剰に働きすぎる場合に起こるのが「つらい鼻と眼の炎症」です。過剰な免疫反応を改善するためには、体質改善が肝心。食事や生活習慣を見直し、必要に応じて漢方薬や栄養剤などを用いて「アレルギー体質を改善する」ことが大切です。

また、花粉症の時期はお肌のケアーも必要。特に目元は他の皮膚と比べて角質層が薄く、皮脂も少ないため、乾燥しやすく刺激に対する反応も出やすい部分です。これからの季節、目元の皮膚をしっかり保湿し、バリア機能を高めておきましょう。もちろん、涙や鼻水を拭いたときに肌荒れを起こさないため、目の周り、鼻の周りのケアーも大切です。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

近年、睡眠に関しての悩みを訴える方々が増えています。自律神経の乱れ、生活環境の変化に伴う精神的ストレスなど考えられる原因は様々です。また一年の間でも特に3月、4月は新入学・新社会人生活のスタート、引越しなど生活環境の変化が多くなり、普段なんともない方でも不眠になる方がいらっしゃいます。

不眠とは睡眠障害の1種で、夜間の睡眠トラブルのために昼間の日常生活に支障をきたす状態が続くことをいいます。24時間社会と呼ばれる現在、不眠の悩みを抱えている方は少なくありません。しかし、「不眠」と一言でいってもその原因や種類はさまざまです。不眠の種類を症状により大きく分けると、次の4つに分けられます。

<症状による不眠の分類>①入眠障害・・・床についてもなかなか眠れない②中途覚醒・・・夜中に何度も目が覚める③早朝覚醒・・・朝早く目が覚め、そのあと眠れない④熟眠障害・・・ぐっすり眠った感じがしない

不眠の症状はその原因を排除したり、生活習慣を見直すだけで改善されることもありますが、効果がみられない場合は睡眠改善薬などを用いて治療を行います。医療機関の治療では主にベンゾジアゼピン系の睡眠薬が用いられます。穏やかに眠りに導く効果の他に、不安を和らげる効果、筋肉の緊張をほぐす効果があり、薬によってそれぞれ発揮する効果が異なります。また、薬の効果がなくなる速さにより長短時間作用型、短時間作用型、中間作用型、長時間作用型の4種類に分類されています。

それに対し、一般用医薬品の睡眠改善薬は主にジフェンヒドラミン塩酸塩製剤と生薬製剤です。ジフェンヒドラミン塩酸塩製剤は就寝前に服用することで効果を発揮しますが、15歳未満の小児・妊婦・授乳婦の方は安全性が確立されていないため服用できません。また、抗コリン作用を併せ持つため緑内障、前立腺肥大の方にも注意が必要です。一方、生薬製剤は飲んですぐに眠くなるわけではなく、毎日服用することで自然に近い睡眠が得られるようになります。症状からの使い分けを簡単にまとめると下記のようになります。

<症状からの使い分け>ストレスや心身の疲れが原因で寝つきが悪く、眠りが浅い場合(主に入眠障害)⇒ジフェンヒドラミン塩酸塩、酸棗仁湯。精神不安があり、高血圧の随伴症状として起こる不眠⇒柴胡加竜骨牡蠣湯。神経が高ぶり、緊張やイライラがあるような状態で、寝つきが悪い場合、眠りが浅い場合⇒抑肝散加芍薬黄連。

この他にも、脳をリラックスさせる栄養成分であるギャバ(γーアミノ絡酸)などの健康食品も自然な睡眠を得るのに役立ちます。

なお一般用医薬品の睡眠改善薬の適応は一過性の不眠(海外旅行による時差ぼけなど)で、1週間を超えない範囲とされています。したがって、日常的に不眠の症状がある方は医師の診療を受ける必要があります。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

月経周期は主に3つの期間に分類されます。ダイエットをする場合は、そのときの身体の状態に合った方法をとることが成功への近道です。女性の心と身体は生理周期に大きく影響を受けています。これはダイエットも同じで、痩せやすい時期や太りやすい時期をコントロールしているのも、実は女性ホルモンなのです。この周期を上手に利用して、ダイエットのスムーズな成功へとつなげましょう。

女性ホルモンのポイント①月経周期に関わる女性ホルモンは「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2つ。②2つの女性ホルモンは、子宮内膜の厚さや基礎体温、体調や精神状態、さらには骨盤のサイズを変化させる働きもあります。③生理が近づきこのホルモンバランスが乱れると、骨盤の開閉がうまくいかなくなり、代謝が悪くなる、イライラする、食欲が増して食べ過ぎてしまう・・・など身体に不調が生じてきます。

生理中(解毒期):月経が28日周期の人の場合だと、月経開始から約5日間。子宮内膜がはがれ落ち、血液とともに経血として排出されます。基礎体温は高温期から低温期に移行する段階から低温期の初期。女性ホルモンはエストロゲン・プロゲステロンともに、月経周期の中でもっとも分泌量が少なくなります。骨盤は開いた状態。この期間は、太りやすくダイエットには厳しい時期です。この時期に一番大切なのは、骨盤が緩む環境づくりです。無理な運動は逆効果!身体に不要なものを排泄する時期なので、運動ではなく解毒作用や身体を温める野菜を積極的にとる食事ダイエットでデトックスしましょう

生理後(やせ期):月経が28日周期の人の場合で、月経後から排卵までの約9日間。女性ホルモンの分泌量が増えるにつれ、代謝が上がって肌の調子が良くなります。気持ちもポジティブになって活動的になるため、絶好のやせタイミングです。女性ホルモンはエストロゲンが優位になり、エストロゲンの分泌がピークに達すると排卵が起こります。基礎体温は低温期で、排卵後に高温期に以降する時期。骨盤は閉じていき、排卵前にさらに閉じます。この時期は、心身共に安定するやせ期!この時期に有酸素運動や引き締め体操を行えば代謝がよくなり、ダイエット効果がさらにアップします。筋肉の材料になる肉や魚、大豆製品などのタンパク質を摂ると脂肪の燃焼が促進されます

生理前(キープ期):月経が28日周期の人で、排卵から月経開始までの約14日間。2つの女性ホルモンが複雑なバランスになるため、心身が不安定になりがち。妊娠に備えて水分や栄養分を身体にため込もうとするため、むくみや便秘にもなりやすい時期。女性ホルモンは、プロゲステロンが優位になります。排卵後に一時分泌量が下がったエストロゲンも次第に増えますが、月経が近づくにつれ、どちらも分泌量が低下します。基礎体温は高温期。骨盤は開いてくる時期です。ためこみやすいこの時期は、ダイエットには厳しい時期ですむくみや便秘になりやすいので、排卵を促すため半身浴・マッサージなどをおこないましょう。食欲が増すつらい時期ですが、かぼちゃやイモ類など食物繊維を含んだ良質な糖質を摂ると、脳の機能が正常に働き食べ過ぎを防げます。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

女性に多い不定愁訴。不定愁訴とは「だるい」「いらいらする」などの自覚症状があるのに、検査をしても原因がはっきりしない状態をいいます。閉経前後であり、「ほてり」「のぼせ」「発汗」「不眠」「うつ」といった自律神経失調症と似通っている場合、一概にはいえませんがそれは更年期障害である可能性が高いといえます。

更年期障害とは、閉経前後のホルモンバランスの崩れにより、自律神経失調症とほぼ同じ症状が起こる状態です。ただしその「程度」には個人差があり、人によってほとんど発症しない場合もあれば、生活に支障が出るほどに重篤な状態になることもあります。

また、更年期障害は女性に発症しやすいことが特徴の1つです。それは女性の方が男性よりもホルモンの変化が急激だからといわれています。まれに40歳代以降の男性でも症状を訴える方がいらっしゃいますが、その場合は一般的な更年期障害とは分けて考えられているようです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

花粉症は、花粉が原因で起こるアレルギー性炎症です。主なものは花粉によるアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎ですが、咽頭炎、喉頭炎、皮膚炎、ぜんそくなどが出る場合もあります。また花粉以外にも、ダニ、カビ、ペットの毛などがアレルギー性鼻炎の原因になります。

その機序は、外部から侵入してきた抗原(花粉)に対し、人体はIgE抗体と呼ばれる抗体をつくって対応し、抗原との接触を繰り返すうちにこのIgE抗体は内部をヒスタミンなどで満たした肥満細胞の表面に蓄積されていきます。この蓄積が一定の水準に達した状態で再び花粉が体内に入ると、抗原とIgE抗体が結びつき肥満細胞内のヒスタミンが流出して花粉症の症状が出現します。

この症状はを緩和する働きを持った薬には、ヒスタミンなどの化学伝達物質の遊離を抑制する抗アレルギー薬や、ヒスタミンを拮抗的に阻害する抗ヒスタミン薬があります。前者は処方箋薬ですが、後者はほとんどの市販薬に含まれています。抗ヒスタミン薬は、花粉症に対して即効性がありますが、眠気とノドの乾燥が起こりやすく、長期間継続的に内服する場合は注意が必要となります。

以上のことから抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬は、花粉症に対して本格飛散が始まる2~4週間前に用いることで重症化を防止することが可能となるとされています。また途中で休薬せずに花粉飛散が少なくなる時期まで継続することが望ましいとされています。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

一般的な冷え性とは、「全身の冷えを感じること」ではありません。身体のほかの部分はまったく冷たさを感じない気温なのに、ある部分(特に腰背部、大腿部、四肢抹消)だけが不快な冷たさを感じることをいいます。

その要因には、自律神経、特に交感神経の機能失調を主因に、骨盤内循環障害などの抹消循環障害が関与するといわれています。

次にむくみとは、体内の水分が増えて皮膚の下にたまった状態を指します。ここで肝心なのは、冷え性とむくみが密接な関係にあるということです。冷え性になり身体の新陳代謝が悪くなると、うまく循環できなくなった水分がいわゆるサードスペース(細胞、血管内以外の場所)に滞留し、むくみが起こるのです。つまり、むくみは冷え性から併発することが多い症状なのです。

ところで冷え性もむくみも、決して「女性だけに起こる症状」ではありません。男性でも冷え症の方はいますし、長時間におよぶ立ち仕事の後などには、男女問わず足のむくみを感じることがあるはずです。では、なぜ冷え性やむくみが女性に多いのでしょうか?その原因には、女性が男性に比べて「筋肉量が少なく、熱産生が少ないこと」や、「皮下脂肪が多い」ため冷え性になりやすく、それに伴ってむくみも起こしやすいことなどが考えられます。さらに筋肉量の多い男性のむくみは一時的な場合が圧倒的である一方、女性のむくみは冷え性から改善する必要があるため改善が困難なのです。

また冷え性は若い女性に多いと思われているようですが、女性であれば各年代に見られます。本来ならば更年期前後のホルモン変化が著しい時期や、全身の機能低下が見られる老年期に比較的多い症状です。しかし、働く女性が増え、それと同時に女性も男性と同じようにストレスや生活習慣が乱れがちになったことで、冷え性は若い女性にも増えてしまったのかもしれません。

冷え性対策には筋肉を付けるために運動をすることや、食事を見直すなどの体質改善、さらには漢方薬の服用など有効な手段との1つとしてあげられます。しかし、前述のとおり疾患が原因である場合は、それぞれの病態に応じた治療が必要です。「冷え」が起こる病気は、抹消循環障害系がほとんどです。例えば動脈系の抹消循環障害としてはバージャー病(閉塞性血栓性血管炎)、閉塞性動脈硬化症、膠原病などが、静脈系の抹消循環障害としては静脈血栓症、血栓性静脈炎、静脈瘤などが考えられるほか、甲状腺機能低下症や低血圧、貧血でも「冷え」が起こります。少しでも疾患が疑われる場合は検査をおすすめします。とにかく「体質だから」といった先入観にはとらわれないように注意しましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

疲れるとなぜ甘いものが欲しくなるのでしょうか?・・・それは、身体がエネルギー補給を待っているからです。タンパク質などは、体内でいったん糖に変えられてエネルギーとなります。甘いものに多く含まれる糖分は即効性があり、素早くエネルギー不足を解消します。

疲れによいビタミンは?・・・ビタミンB1(豚肉・ニンニク・玄米など)/ビタミンB2(卵・牛乳・ほうれん草など)/ビタミンB6(魚・鶏肉・バナナなど)/ビタミンB12(レバー・貝・牡蠣・チーズなど)。それぞれが細胞の代謝にかかわる酵素の働きを助け、疲労の解消に役立ちます。

これから春にかけての季節の変わり目には、気温差などから体調をくずしがちで体力を消耗しやすいものです。疲れ解消の基本は食事と休息。毎日の生活を整えてみてはいかがでしょうか?

      ~薬剤師 鳥居英勝~

ラクトフェリンは、哺乳動物の乳に多く含まれる多機能タンパク質。人間の母乳では、特に初乳に多く含まれています。鉄イオンと結合する性質があることから、ラクト(乳)フェリン(鉄)と名付けられました。

ラクトフェリンは、「内臓脂肪を低減させる効果」を持つとされており、健康的な食習慣を無理なく長続きさせてくれるサポーターとして注目されています。また、「腸内環境を整える」作用も明らかにされており、悪玉菌の増加による便通の乱れ・大腸の病気・ガン・アレルギー・免疫力低下を改善する働きが期待されています。さらに、小腸で免疫細胞を刺激して、体内でアレルギーの要因となる物質を発生しにくくする機能があるとされており、花粉症などの改善も期待されています。加えて、アレルギー要因物質が体内に侵入するのを防ぐ働きもあり、これにより花粉やハウスダストなどによるトラブルを軽くできるとされています。

こんなうれしい機能を持つラクトフェリンですが、通常の食事で摂るのは非常に困難な成分です。ラクトフェリンは搾りたての生乳に多く含まれていますが、熱に弱く壊れやすいので、加熱殺菌される過程でほとんどが失われてしまいます。しかもラクトフェリンは胃酸や酵素にも弱いため、食べ物として口から摂取しても消化の段階で破壊されてしまい、効率よく吸収できません。そのため、ラクトフェリンは「胃酸で溶けずに腸で溶けるように設計されたサプリメント」で摂るのが良いでしょう。

☆ラクトフェリンの多彩な機能☆抗菌・殺菌作用/病原性大腸菌やO-157、ブドウ球菌、ピロリ菌などは、鉄分がなければ生きていけません。ラクトフェリンは鉄イオンと結びつく性質があるので、これらの有毒な細菌から鉄分を奪い、菌の増殖を抑えて死滅させる働きがあります。骨量増強/エルダー世代の女性が気になる「骨粗鬆症」。ラクトフェリンには骨量を増やす働きがあることがわかっています。歯周病菌の毒素対策に/いまや成人の80%がかかっているともいわれる歯周病。歯周病菌への抵抗力は、年齢を経るごとに低下していきます。ラクトフェリンは歯周病菌が生成する毒素を解毒して歯周の健康を保つ働きがあります。エイジングケア/活性酸素が過剰に増えると、細胞を傷つけることがわかっています。ラクトフェリンはこの活性酸素を抑える作用があり、正常な細胞が傷つけられないように働くので、エイジングケアに役立ちます。免疫細胞の活性化/生後間もない赤ちゃんが元気に育つための免疫力は、お母さんの初乳に含まれるラクトフェリンが関係しています。最近の研究では、免疫力の要である「NK細胞」をラクトフェリンが活性化させることも確認されています。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

体内の脂質は中性脂肪やコレステロールで形成され、生きていく上で欠かせないもの。中性脂肪はエネルギー源・衝撃のクッション・保温の役割がありますが、必要以上にたまることが問題です。

中性脂肪が増え過ぎると、悪玉といわれるコレステロールが血管壁に付着したり、血液がどろどろになったりして、動脈硬化の要因をつくります。さらに糖尿病、高血圧のリスクが高まり、いわゆるメタボリックシンドロームにつながります。          ※HDL(善玉)コレステロールは、血管にたまった余分なコレステロールを肝臓に運びますが、LDL(悪玉)コレステロールが多いと、脂肪をさらに呼び込んでコレステロールがたまりやすくなります。

食べ過ぎや運動不足は、次第に体を「メタボリックシンドローム状態」に追い込みます。☆食べ過ぎ・運動不足⇒内臓脂肪型肥満に⇒インスリン抵抗性が起こる中性脂肪が促進⇒高脂血症・高血糖・高血圧⇒メタボリックシンドローム⇒動脈硬化・・・脳梗塞や心筋梗塞、狭心症などのリスクが上昇

中性脂肪をため込まないために、ふだんの生活で悪い習慣がついていないかチェックしましょう。最も大切なのは食生活。不規則で偏った食生活は軌道修正しましょう。また、運動も中性脂肪を燃焼させるうえで欠かせません。運動不足になっていませんか?

このような方は要注意!/肉類、揚げ物が大好き。付け合せの野菜をよく残す。よくかまずにドガ食い傾向。車をよく使い、ほとんど歩かない。食事を満腹になるまで食べる。よく間食をする。寝る前に食事やおやつをとることが多い。緑黄色野菜が嫌い。

対策/中性脂肪値を下げるEPA、DHAを多く含む食材(青背魚など)を積極的に摂りましょう。脂肪代謝を活発化し、糖分の吸収を抑制する健康茶やサプリメントも上手に活用。間食をさけ1日3食規則正しく食べましょう。寝る前の食事は中性脂肪をため込むことになりますので避けましょう。緑黄色野菜を摂りましょう。緑黄色野菜には、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富です。食物繊維はコレステロールを体外に排出する働きがあります。

      ~薬剤師 鳥居英勝~