» 季節の養生法のブログ記事

肌の水分量や皮脂の分泌量は、気候の変化に伴い大きく変化します。                                冬は特に大気中の水分量が最も少ない季節であり、さらに風が吹くと肌の水分が蒸発しやすく                  なってしまいます。                                                               そして気温が下がることで、皮膚の温度低下と共に血液の循環が悪くなり、新陳代謝が低下し、                 皮脂の分泌が妨げられてしまいます。                                                    

この時期、肌は最も乾燥状態となり完全装備が必要です。確実に肌を乾燥から守るためには、                  十分に水分を浸透させ、さらに油分で肌表面をカバーする<保湿>と<保護>が必要です。                     化粧水で水分を補い保湿したあとは、クリームやジェルなどのアイテムを使って潤いを逃がさな                  いようふたをする必要があります。

スキンケアの基本は乾燥対策!冬の乾燥対策は水分と油分のバランスが重要です!

      ~薬剤師 鳥居英勝~

インフルエンザの流行に備えて、予防接種することは大切です。                                     予防接種について、お客様から良くきかれることをまとめてみましたのでご参考になさってください。

予防接種の回数は?                                                              成人の場合、1回接種だと予防効果が64%、2回接種だと94%とされています。成人は、今までに何度かインフルエンザにかかっており多少の免疫力をもっているので、1回接種しておけば64%は防げるということです。ただ、2回接種した方が予防効果は高まります。特に受験生や、どうしても仕事を休めない職業の人、また喘息など気管支に持病のある人などは2回接種した方が間違いありません。                                                          また、1回でも接種しておけば、インフルエンザに罹患した際の死亡予防効果は80%になるといわれています。                                                                         12歳以下の子供は、インフルエンザに対する免疫力が少ない可能性が高く、2回受けることが必要です。             65歳以上の方も、2回受けたほうが良いようです。肺炎などの合併症が起こって重症化するのを防ぐという意味で、最も予防接種を受ける必要性が高いのがこの年齢層でもあるからです。

いつごろまでに受ければ良い?                                                       予防接種を受けてから抗体ができるまでに3~4週間かかりますから、インフルエンザが流行する1月までに抗体をつけておくためには、12月中旬頃までに予防接種を受けた方が良いようです。                                  例年ワクチンが不足するので、早めに受診することをおすすめします。

金額は?                                                                     市町村により異なります。高齢者の方は一部公費で負担していただけます。

受けられない体質は?                                                             以前は、卵アレルギーやゼラチンアレルギーの方は、ごくまれに予防接種によりアレルギー反応がおきることがありましたが、精製技術の進歩や安定剤の改善によって予防接種にそれらの原因物質が含まれなくなったため、その心配はなくなっています。ただし、重篤な卵アレルギー(卵を食べたときにショックを起こしたことがある)がある場合は接種を避けるか注意して接種する必要があります。                                                              インフルエンザのワクチンは体内でウイルスが増殖するタイプではないので、妊婦・授乳婦の方でも安心して受けられます。                                                                                                                     明らかな発熱(37.5℃異常)を呈している方や、重篤な急性疾患に罹っていることが明らかな方は、予防接種が不適当とされています。                                                                    その他、予防接種不適当者、接種要注意者、接種禁忌者などの決まりがあります。医師と相談の上、健康状態や体質を勘案して摂取の可否を判断し、接種を受ける際には十分に効果や副反応などについて説明を受け、十分に理解した上で接種を受けるようにしましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

新型インフルエンザなど、流行性感染症の予防にはマスクが欠かせません。                             以前はマスクといえばガーゼマスクが一般的でしたが、近年は紙マスクが良く使われており機能も高くなっています。

中でも、N95規格といって0.3μgの粒子を95%以上捕集できるマスクが注目されています。                   このマスクを正しく着用すると、結核菌や多くのウィルスが口や鼻から体内に入り込むのを防ぐことが出来ます。        医療施設で使われているのもこの規格のマスクです。                                           N95規格のマスクは従来の紙マスクより単価は高いですが、一般にも市販されています。

高機能マスク全般にいえることですが、インフルエンザやノロウィルスなどの感染症が流行している時にはかなりの品薄になります。流行に備えて、あらかじめご家庭に備蓄しておくことも大切です。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

今年もインフルエンザが気になるシーズンになりました。ここ鹿沼でも、小学校でB型インフルエンザが流行始めたとのことです。

インフルエンザの対策として何よりも大切なのは、予防です。                                      予防接種を受ける、栄養と休養を十分とって体力を高めておく、マスク、うがい、手洗い、人ごみに入らないなどに気をつけましょう。

それでも罹ってしまった場合には、できるだけ早くお医者さんにかかることが必要です。                       急に39℃くらいの高熱が出て、体の節々や筋肉の痛み、強い悪寒とだるさ、充血などがみられたらすぐに受診しましょう。

風邪の引き始めもそうですが、インフルエンザの場合にも発症してすぐに葛根湯を服用すると回復が早くなります。       ご家庭に1つ置いておき、万が一罹った場合にはすぐに服用することをお薦めします。

報道でもご承知の通り、新型インフルエンザがいつ発生してもおかしくないという状況です。                    予防接種が余り功を奏さず、タミフルなどの抗インフルエンザ薬が余り有効でない新型インフルエンザが出た場合に最も大切なことは、とにかく予防です。                                                         体力を高めておきましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

乾燥していると、つい唇を舐めてしまいがちですが、舐めても一時的にうるおうだけで、

唾液が蒸発するときに元からある唇の水分まで奪ってしまい、かえって乾燥を助長

させてしまいます。

唇の乾燥防止には、リップクリームを塗ることがおすすめです。

唇に細かく亀裂が入って皮が剥けやすくなっているときは、寝る前に

リップクリームを塗った上からラップパックをして、その上にマスクをする

と効果的です。不織布タイプのマスクを使えば息苦しくなることもありません。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

夏は、春に芽吹いた木々が生長のピークをむかえるように、体内のエネルギーもある種のピークをむかえます。

五臓の中で夏ともっとも関係が深いのは、「心」です。
夏は暑気が強いので、からだのエネルギー、体液が消耗しやすいのが特徴です。
大量の汗をかくために、体に必要な水分とともに「気」というエネルギーが消耗され、非常に疲れやすくなります。
このことは、心に負担をかける原因になります。
※予防と改善には、「生脈散」や「西洋人参」が役に立ちます。

冷房のかけすぎは禁物です。
夏はある程度の汗をかくことは自然なことなのに、冷房で汗をかかない状態がつづくと、どうしても気のめぐりが悪くなります。また、冷房の部屋と炎天下を往復することで、血管は常に収縮と拡張を強いられ、血のめぐりも悪くなってしまいます。
秋までからだの不調をひきづることになりかねないので、家庭での冷房の温度管理、外出先で冷房のききすぎた場所では体と足を冷やさないなどの工夫をしましょう。

暑いと、つい冷たいものに手がのびがちになりますが、お腹を冷やすと夏バテし易くなります。
というのも、夏は体内の熱が体の表面から発散しやすいので、おなかは逆に冷えてしまうことが多いからです。
お腹が冷えると、胃腸の消化吸収機能が低下し、食欲不振や下痢の原因になってしまいます。
こんなときには、生姜や紫蘇のように胃腸を温める食べ物を薬味に使ってみましょう。

暑い夏は、体内にこもりがちな熱を上手に冷ましながら、汗で失われる潤いとエネルギーを補給することが大切です。
夏バテや熱射病の予防には、緑豆がおすすめです。
小豆、スイカ、冬瓜、メロン、トマト、ニガウリなども、体内の熱を冷まし体を潤しながらエネルギーを補給するのに役立ちます。

夏の料理は、あっさりとした味付けにすることが大切です。
脂っこい食べ物や味付けの濃い物は、からだに熱を生み、のどのかわきをまねく原因になるので注意しましょう。
なお、酢の物や梅干にはのどのかわきや汗のかきすぎを改善する作用があります。

夏の飲み物におすすめなのは、烏龍茶です。
体の熱を冷ます働きがあります。
冷やしすぎずに室温手度の温度で飲むと良いでしょう。

からだにこもりがちな熱を上手に冷ましながら、汗で失われる潤いとエネルギーを補給することが大切です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

春は、草木が芽吹き、上へ上へとどんどん伸びていこうとします。
同じように、人間の体の中でも「上にのぼり、外に発散する」という動きが起こります。
気血のめぐりも徐々に活発になり、少し汗をかきやすくなったり、気持ちが浮き立ったりします。

健康のためには、季節のリズムに生活を合せることがなにより大切です。心も体もオープンにして、積極的に外に出かけるのが、春の正しい過ごし方といえます。

陰陽五行説によると、春は肝の季節です。
中医学でいう肝のはたらきは、「血をたくわえ、めぐらせ、精神・情緒面をコントロールする」ことと考えます。
春は肝の機能が刺激されるため、「無性にイライラする」「頭に血がのぼりやすくなる」といったような、情緒不安定や精神的な症状があわられやすくなるのです。
春になると情緒不安定になりやすいという人は、できるだけリラックスできる時間をもつことが大切です。
また、早起きをこころがけ、散歩にでかけるのもよいでしょう。芽吹き始めた木々をながめながら、朝の新鮮な空気を吸うと、肝の気のめぐりがよくなって、1日快適にすごせることでしょう。

春におすすめの食材は、肝の機能を養うクコの実、ナツメ、黒ゴマ、黒砂糖、金針菜といった食材や、発散の作用がある紫蘇、ネギ、春菊、香菜、大根、こしょうなどです。
お茶なら、香りがよく気をめぐらせる作用をもつジャスミン茶やミント茶がおすすめです。
このようなものを、主食になる穀類や良質なたんぱく質を含む豆類、肉、魚などに、少し意識して加えていくのが上手な摂りかたです。

このようなことに気をつけていれば、春に起こりやすいイライラなどの精神症状を防ぎ、ストレスに強いからだをつくることができます。

春は気血をしっかりと養い、ゆったりとすごすことをこころがけましょう。
花粉症が気になる方は、疲れをためすぎないこと、規則正しい食生活を送ることで、体の正気(防衛力)を高めることが大切です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

じめじめとして、気持ちまでゆううつになる梅雨の季節。
湿気が多いこの季節と深い関わりがあるのは、消化器である「脾」です。
脾は湿気の影響を受け易いので、どうしても食欲不振、下痢、吐き気、胃もたれなどの症状があらわれやすくなります。

胃腸があまり丈夫ではない人にとっては梅雨はつらい
季節です。
胃腸の機能低下を放っておくと、食中毒に対する抵抗力を低下させることにもなります。まずは、体の中の湿気を追い出し、胃腸の機能を高めることが重要です。
そのためには、冷たい飲み物、刺身や生野菜、果物、生卵などの生もの、その他冷蔵庫で冷やした飲食物はできるだけ避けて、なるべく温かくて消化のよいものを食べるようにしましょう。

なお、毎年梅雨になると胃腸病を患ったり、体が重くだるい、頭が重い、関節痛、むくみ、ぜんそくなどの症状が出やすい人は、体内によぶんな湿気が滞っている証拠です。そういった人は、梅雨時だけでなく普段から食生活に気を配ることが大切です。

この時期におすすめの食材は、「芳香化湿」作用、つまり「よい香りで体の中の湿気を発散させる」紫蘇やウイキョウ(フェンネル)などが有効です。
また、冬瓜、スイカなどには、体に必要な潤いを補いながら余分な湿気を取り除く働きがあります。
※この食材は、晩夏の胃腸の疲れにも使うことが出来ます。

湿度の高いときに毎日飲むお茶には、緑茶やはとむぎ茶のようにあっさりしたものを選ぶとよいでしょう。
緑茶に紫蘇を加えた「紫蘇入り緑茶」は、梅雨時の湿気払いにはぴったりの飲み物です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

冬はたくわえの季節。
秋にとれた収穫物を貯蔵し、長い冬に備えるのと同じように、人の体もまたたくわえが必要です。
体の中で、「蔵」の役割をはたしているのは「腎」という臓器です。
冬は腎をいたわり、守る生活がなにより大切です。

腎を守るためは、生活のペースを少しゆるめて、できるだけ穏やかな気持ちですごせるようにしましょう。
忘年会や新年会など何かとイベントの多い季節ですが、食べすぎ、飲みすぎには注意しましょう。
また、暖房の使いすぎは発汗につながり、汗と一緒に体のエネルギーが消耗してしまいます。
その上、汗腺が開いたときに外の冷気にあたると風邪を引くことにもなりまねませんので注意が必要です。

食べ物では、米や麦などの穀類やニンジン、大根、イモなどの根菜類でしっかりとエネルギーを蓄え、栄養補充をすることが重要です。
また、冬におすすめの食材としては、羊肉、牛肉、エビ、生姜、ニンニク、ニラ、黒キクラゲなどがあります。
塩辛いものは腎の機能を乱してしまうことがありますので、取りすぎには注意しましょう。

寒い冬におすすめの飲み物として、紅茶があげられます。
茶葉には体を冷やす性質がありますが、茶葉を発酵させてつくる紅茶ならば安心です。
また冷えが気になる人は、体を温める黒砂糖や生姜を紅茶に加えて飲むのもいい方法です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

秋は呼吸器と密接な関わりがある季節です。
ぜんそくや鼻炎はもちろん、アトピーも肺と密接な関係にあります。
このような疾患を持っていない方でも、乾咳や声がれ
などのトラブルで悩む方が多くみられます。

空気が乾燥して肺の潤いが不足しがちになるこの時期には、呼吸器を鍛えるとともに、肺を潤す食べ物を積極的にとることが大切です。

呼吸器を鍛えるのにもっとも手軽で有効な方法は、深呼吸です。
気持ちをリラックスさせて、静かに息をはききり、そしてゆっくりと息を吸います。とても簡単なことですが、これを繰り返すことで呼吸機能を着実に高めることが出来ます。

肺を乾燥から守るためには、十分な潤い補給が必要です。といっても、単に水をがぶがぶ飲むだけでは、肺をうまく潤すことはできません。
肺を潤す作用がある百合根、梨、レンコン、白キクラゲ、ハチミツ、白ゴマなどを適度に食生活に取り入れるのが上手な方法です。
緑茶もこの時期の水分補給にはぴったりの飲み物です。飲みすぎると体を冷やすこともありますので、冷え性が気になる方はほうじ茶を飲むと良いでしょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~