» 新着情報のブログ記事

昨日、近くの市民情報センターにおいて開催された『健康のつどい』に参加してきました。

5階建てのセンターの1階から3階を利用して、血流測定、肌年齢測定、ストレス度チェック、骨年齢測定、足の温浴とマッサージ器、獣医さんの相談、地元の野菜の販売、栄養士を目指す学生さんによるカレーの販売、リラックス運動セミナーなど、健康に関する様々な催しがあり、行楽日和にも関わらず多くの方にご来場いただき終始盛況。

私が参加したのは薬剤師会のブース。おくすりの相談、簡単なクイズ、健康茶の試飲、パンフレットの配布などを行いました。相談については時間の制約もあり、とても満足して頂くには不十分だったように思いますが、そこは開催場所・プライバシー保護の観点からやむを得なかったことを鑑みてご容赦いただきたいと思います。多くの方にお越しいただきましたが、趣旨が健康ということでどうしても内容が硬めだったため、お子様にとっては退屈なブースだったんじゃないかなと感じています。

来年度は、化学天秤で目方でドンなど、大人が相談中に子供も楽しめるような場所を提供させていただこうかと、同士と相談したところです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

酒さ皮 ご存知の方も多いと思います。?鼻の頭の血管が太くなって透けて見える状態。丁度、鼻だけがお酒を飲んだときのように赤くみえるのが名前の由来。治り難いことが知られています。

原因は、動脈硬化・高血圧など内的な要因もあれば、ステロイドによる副作用など様々。ーザーで血管を焼いたり、免疫抑制剤を内服したりと治療法も色々ありますが、治るのには根気が要ります。

漢方的には、体内の熱が上に登って(内熱上蒸)、その状態で外から冷やされて(外寒風寒)起きると考えます。さらに、ストレスなどによる気滞血オも原因。治療法は、タイプに合わせた清熱・キョ風寒・活血化オを主体として、全身のバランスを整える事を行うと良いとされています。

また、体内にこもった熱が主な内因になるので、酒・辛い物・脂っこい物・甘い物を控えて、余分な熱を溜めないようにすることも大切です。合わせて外部からの冷えを和らげるため、寒い時期はマスク着用、時間があったら蒸しタオルで鼻を温めるなどの工夫をすると良いでしょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

糖尿病、こわい病気です。

何が怖いかというと、自覚症状がないうちに進行すること。知らないうちに、神経障害・網膜障害・腎障害にいたることがあり、検査を受けたら即人工透析なんてこともあるようです。

平素からお医者さんにかかって、薬物療法、食事療法・運動療法などの生活療法に取り組んでいる方は大丈夫でしょうが、心配なのは忙しくて受診できず、徐々に進行してしまう方。

医者の不養生なんて言葉がありますが、患者さんを診ることを優先して自分の身体のケアーを後回しにし、その結果自身の糖尿病が進行してしまうお医者さんがいる話を良く聞きます。そもそも、おいしいものを食べる機会が多い、忙しさと仕事上動かないことが多いための運動不足、過重なストレス、そのような糖尿病になり易い環境にあって、自分の身体をケアーする時間が取りにくい。そのような方は本当に大変だと思います。

糖尿病の代表的な自覚症状は、口渇・多飲・多尿。浮腫みがある場合には腎臓にまで問題が及んでいる可能性もあります。親兄弟に糖尿病の方がいて、先ほどの自覚症状が気になる方は、早く検査を受ける必要があります。

重い糖尿病の方でさらに怖いのが、感染症。糖尿病が重くなると免疫が弱くなることが知られていますが、キズができた場合は要注意。感染が進行して手足を切断しなければならない場合もあります。肺血症を起こしたら命取りです。

また、高血糖、糖利用能低下によるケトアシドーシス、高K血症による心臓の異常、意識障害。心筋梗塞、脳梗塞など致命的な事態に発展する場合もあります。

糖尿病を甘くみずに、適切な対応が必要です。心配だなと思ったらまず検査を受けて状態を把握し、必要であればお薬の服用。服薬が必要なければ食事・運動での生活療法、さらに定期的な検査。このことをしっかり行いましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

小さいお子さんをお持ちの方、こどもが風邪を引いたらどうしますか?高熱ならともかく、ちょっと鼻や咳が気になるときなど。

ご存知の方も多いと思いますが、『2歳未満のお子さんの風邪(熱・鼻・咳)のときは、基本的にはお医者さんにかかるように。どうしてもそれが無理な場合には薬局で求めると良い。』というのが現在の国の方針。風邪の症状の裏に潜む重大な疾患を見逃さないための対応だと思います。

私には1歳と4歳の娘がいますが、鼻水や咳が気になるときには、早めに市販のシロップの風邪薬を服用させます。それと合わせて、必ず体力を高めるためにアミノ酸の栄養剤(レバコール)やタウリンなどを服用させます。そのように手当てをすると、とにかく治りが早い。

咳や鼻水を甘く見て放っておくと、体力を消耗して風邪をこじらせることがあります。場合によっては肺炎になったり高熱を出したり。そうならないためにも、風邪は早めの対応が大切です。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

大正12年建造の我が家に、今日エアコンが入る。建築当初はもちろんエアコンなんてものは存在せず、設置する想定などされていなかった。なので、ひと口にエアコンを入れるといってもそう簡単にはいかない。

まず、設置する場所を決めたら配管を通す場所を考える。外壁(土壁部分)に太い穴を開ける。次に廊下に管を通して、部屋の壁に穴を開ける。そしていよいよ部屋にエアコンを設置する。リフォームならともかく、古い家に穴を開けるのはかなり気が引ける。

それだけでは済まず、更に室外機を設置する場所を確保する必要がある。大抵古い日本家屋は、建物と庭の調和がはかられている。今回も室外機を設置したい場所には大きな石が置かれている。それを動かさないといけない。動かす先も、建物と庭、全体の調和を考えて決めなければならない。

これまで、いわゆる日本庭園とは、建物の周りの庭のスペースに、上手に木や池を配置して自然を表現するものかと思っていた。が、それだけではないように思う。

まず、周りの環境があって、その中の敷地があり、その中に建物と庭がある。当たり前のことであるが、周りの環境を無視して造作することは出来ない。さらに、住居であるから生活しやすい建物の大きさ、部屋などの配置を考慮し、合わせて家の周りの飾り、庭の造形を考える。当然、日当たり、方角など、自然環境などを考慮することが基礎となる。

そのように色々考えられて造られた庭の造作に手を入れるのは気が引ける部分もあるが、夏は暑い・冬は寒い部屋の中で過ごす家族の事を考えると、健康を守るためにはいたしかたない。

ところで、庭には、もちのき・もっこく・せっこくを植えると良いらしい。常緑樹であり、庭に常に精気がみなぎるせいだろうか。こう考えると、日本家屋と庭は奥が深い。

今回のことで、40を前にして、日本家屋と庭に興味が湧いてきた。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

食が細い 23/11/14

| 新着情報 |

風邪を引いて体調が悪いときなど、食欲がなくなります。これは、身体が消化吸収にかかわるエネルギーを風邪に対抗するエネルギーに使うためとのこと。こういうときは、栄養を付けようと無理に食べる事はせず、消化の良いものを適量食べるのが良いようです。もちろん水分と電解質を多めに摂る事は大切です。

また、お年寄りが食べる量が減るのも自然なこと。消費エネルギーは減るし、胃腸など内蔵機能も低下するから自然なことでしょう。

そういう生理的な要因で食が細くなるのはともかく、子供の食が細いのはどうしたら良いでしょうか?

先天的に、胃腸が弱い、そもそも食道が細くて食べるのがつらい(すぐにえずいてしまう)、食事中ほかの事に興味がいってしまい食べることに身が入らないのでそのように見えてしまうなど、子供の食が細い理由を考えれば色々浮かんできます。

そのうち食べるようになるだろうと、食が細いのをそのままにしておくとどうなるでしょうか?子供の心身の発育に悪い影響は無いのでしょうか?

考えすぎかもしれませんが、食が細いと成長はどうしても遅くなり、身体が小さいがゆえに集団行動をするときなど、動きが遅れてしまう。そして、負け癖がついてしまい何をするにも自信のない子供に育ってしまう。そういうことになりかねないように思います。

そういえば、Jリーガーは4・5・6月生まれが多いと聞いたことがあります。保育園幼稚園の時代から、遅く生まれた子よりも身体が大きく知能も発達しているため、集団生活の中でリーダーシップを取る、自信を持って行動する。それが自信となって積極的に何にでも取り組めて、伸びる子供になる。それが理由なようです。

このようなことを考えると、食が細いのは放置せず、ちゃんと対応した方が良い様に思います。例えば、朝早くおきてからだを目覚めさせ、朝食をしっかり摂れる様にする。そして日中からだを十分動かして、お腹をすかさせる。それで昼も夜もしっかり食べて、身体が強くなる。そうするとその循環で身体も大きくなるし、よく動けるようになる。そして、何事にも自信をもって取り組めるようになる。食事の時には、楽しくかつ食べる事に集中できるような環境を整える事も必要でしょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

治未病 23/11/12

| 新着情報 |

『治未病』という言葉を聞いたことがありますか?漢方の古典に書いてある言葉です。意味は、『未だ病ならざるものを治す。即ち、病気になってからではなく、ちょっとおかしいくらいで手を打って病気にならないようにすること。』平素から養生に努め、病気にならないようにすることも含むと考えて良いでしょう。

このことは、人体の健康と病気だけでなく、生活の中で広く適用できるのではないでしょうか?そういえば、似たような言葉で転ばぬ先の杖なんてのもありますね。

近年、偽造処方箋が出回っています。医療機関から発行された院外処方箋をカラーコピーして複製し、それを薬局に提出して薬をもらおうとする。立派な犯罪行為です。

それを防ぐにはどうしたら良いでしょうか?水際すなわち薬局で偽造処方箋をそれと確認するのにはどうしても限界があります。であるならば、処方箋自体に偽造できないような仕組みを取り入れるしかありません。それによって、不正な医薬品搾取及びその先の医薬品の不正使用が予防できる。

偽造できない仕組み造りが、即ち医薬品不正使用の予防になる。このことはまさしく社会の治未病ではないでしょうか。浅智恵ではありますが、自分なりに効果的な手段を考えて、各種機関に提案していきます。

社会全体がそうですが、とりわけお役所などは、社会の秩序と安全を守るために、治未病の観をもって、施策作りとその実行に取り組んでもらいたいものです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

肺炎が流行っているようです。肺炎にまで至らなくとも、咳が長引いたり、一度治っても繰り返す方も多く見られます。乳幼児や高齢者の方は特に注意が必要です。

以前このブログでも載せましたが、夏暑かった年は、必ず秋冬に肺の病気が多くなります。それは、暑い時期に汗を沢山いたために乾燥する秋口に肺が乾いてしまい、感染症が起こりやすくなるため。逆に、本来汗をかかなければならない暑い時期にクーラーを使いすぎて汗を十分にかかなかったために熱を身体に溜め込んでいて、それが元となって秋の乾燥する時期に肺が乾いて、感染症を起こしやすくなっている場合もあります。

対策としては、マスクや加湿器などで肺に取り込む空気の湿気を保つこと。また、キクラゲやクコの実などは肺を丈夫にするので、食事に取り入れると良いでしょう。漢方薬も証に合わせて服用すると予防と治療に役立ちます。

肺と皮膚は表裏一体。肺が乾くということは皮膚も乾くということ。今年の秋冬は、例年よりも入念に肌の保湿をすると良いでしょう。乾燥肌の方やアトピーの方は、特に注意が必要です。保湿のケアーを、怠らずに、十分に行いましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

今日我が家に放射性測定器が届いた。堀場製作所製・RADY1000。薬大の友達が薦めてくれた信頼できるメーカーの品である。定価13万円以上と高価なものであるが、シンチレーション式、補正機能付き、10秒毎に直近1分間の平均値を表示してくれるタイプ、そして何よりも日本製であり、機械の信頼性は高い。

届けてくれたメーカーの方に使い方をレクチャーしてもらった。正確な数値を知りたい場合は、おなじ場所で5カウントとってその平均値を出すとよいとのこと。要するに測りたい場所に50秒間静止させて、その間に10秒毎に表示される数値を足して5で割れば正しい数値が得られるとのこと。

さっそく測ってみると、なるほど10秒毎に少しずつ数値が動く。ちょっと面倒だけど、紙と鉛筆を携えて測定しなければ。

気になっていた雨どいの下あたりはやはり線量が高い。先ほど記した測定法で計算したところ、0.33μSv。除染の対象となる線量である。子供は近づけないようにしよう。

改めて我が家の放射線量マップを作ろうと決意した次第である。そのマップも定期的に更新しなければ。

 

放射線にかかわることで一つ。我が家は無類の海苔好き家族である。大判の海苔を1週間で3~4パックは食べてしまう。両親と私達夫婦と子供二人の6人家族。結構な消費量である。

海苔は、海のものではまず最初に放射線の影響を受けるようである。海苔のない食卓は考えられない。そして小さい子供たちには不安のない海苔を食べさせてあげたい。安全な海苔を確保しようと、海苔屋さんに確認したところ、今出ているのは去年とれた海苔、新海苔は12月から出荷されるとのこと。よろこんで50袋注文。これで向う4カ月分くらいは確保出来た。

海苔で思い出したが、この世で一番おいしい食べ物は味付海苔だと私は思っている。味付海苔には、体がおいしいと感じる味がしっかり詰まっている。それは、甘い、しょっぱい。

甘いは糖、すなわちエネルギーの源。しょっぱいは塩、人間は塩なしでは生きていけません。

甘いとしょっぱいものなら他にもあるだろうといわれそうだがそれだけではない。味付海苔には第6の味覚、うま味がある。それは、グルタミン酸によるものである。グルタミン酸は昆布にも多く入っていることで知られているが、海藻にはどんなものでも多かれ少なかれ入っているのだろう。グルタミン酸はアミノ酸の一種で、やはり体の代謝にはかかせない栄養素である。

このように、味付海苔には人が生きていくうえで欠かせない糖分・塩分・アミノ酸がしっかりは入っている。そして、海苔自体はビタミンミネラルの宝庫である。ビタミンミネラルも細胞が代謝するのに欠かせない栄養素である。

私が味付海苔を正解一おいしいと感じるのは、体がおいしいと感じるもののことは味覚も喜ぶからなのかも知れない。

明日も海苔を食べよう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

日光市の公式HPを見ていたら、放射線量マップという項目がありました。開くと、日光市内500以上の地点で地上50cmで線量を測定し、数値によって地域を色分けした地図をみることができました。

既に文部科学省が発表した福島~北関東地方の放射線量マップと合わせてみると、より詳細に地元の線量が分かります。とても便利です。

さらに、可能であれば自分で線量計を用意し、自分や家族が過ごす場所で気になる地点を細かく見ていくと、より生活もしやすくなるでしょう。

顧みて鹿沼市のホームページをみると、水道水・保育園・幼稚園・小中学校の測定値がこまかく表示されています。市庁舎前での地上50cmと8m付近の線量は毎日更新されているようで、とても参考になります。(これをみると、50cmのところの数値は8m付近に比べて約2倍。これから新聞やテレビで報道される、地域の線量が、地上どれくらいの高さで測られたものかは良く確認しなければいけません。)

ただ、残念なことに日光で公表しているような、市内の線量マップを見ることは出来ません。数に限りがある測定器を市民に貸し出していたり、限られた職員でやらなければならないところで大変かとは思いますが、日光同様に市内の放射線量マップを作ってもらえると生活に活かせるだろうな~と思います。定期的に更新してもらえるとさらに助かります。

      ~薬剤師 鳥居英勝~