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食中毒が気になる時期になりました。何よりも予防が大切ですが、なってしまった場合の対処法をご紹介します。

下痢になったときは、脱水症状にならないことが大切です。毒素を排出するためにも水分補給は必要。良質の水を補給しましょう。回復食は、粥や野菜スープ、すりおろしたリンゴなど、胃腸への負担が少ない物から始めましょう。

細菌や毒素を排泄するのを助けるのに、ビタミンC、免疫力を高めるビタミンE、亜鉛、セレン、抗酸化栄養素(SOD)が助けになります。

食中毒の場合は、速やかに原因菌を排出しなければなりません。腸管の運動を抑制する成分が含まれた下痢止め薬は飲まないようにしましょう。 ☆ムラサキオモトという植物のエキスには、腸内の解毒作用があります。食中毒や食物性蕁麻疹の治りを早めるのに古くから使われています。ミラノンという商品名で市販されています。

通常の食中毒であれば、ほとんどが下痢や嘔吐などの軽症で終わり、適度な水分を補給して安静にしていれば2~3日で回復します。しかし、なかには腸管出血性大腸菌のように、死に至るケースもあります。特に、抵抗力の弱い子供や高齢者は重症化する傾向があるので注意が必要です。長時間下痢が続く、便に血や粘膜が混じる、嘔吐・発熱・激しい腹痛を伴うときは、医師の診断を受けるようにしましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

牛乳が必ずしも体に良い食品ではないということをご存知でしょうか。初めて知る方にとっては意外に感じる事と思います。私たちは小さい頃から、牛乳は栄養になる、カルシウムとタンパク質がたっぷりとれて体が強くなると教わってきました。当然学校給食でも毎日でてきて、何の抵抗もなく飲んで育ちました。食糧難の時代においては、栄養源として牛乳が担った役割は大きかった事と思います。ただ、食べ物が十二分に行き渡り栄養源としての存在価値が低下した今、さらに、生化学の進歩で人体での牛乳の悪い働きが分かってきた今、牛乳の価値を見直すべきではないかと考えています。

牛乳が、どんな理由で体に良くないのかを列記します。

①カルシウムとマグネシウムのバランスが悪い・・・確かに牛乳にはカルシウムが多いのですが、それに対するマグネシウムの量が1/10以下と少ない。牛乳を多飲していると、体内のカルシウムとマグネシウムのバランスが大きく崩れ、マグネシウムによるカルシウムのコントロール作用が正しく行われなくなります。そうなると、細胞が正しく機能しなくなります。

②脱灰を促進する・・・牛乳は動物性タンパク質であり、人にとっては異種蛋白です。これを摂りすぎると、体は抵抗性を働かせて酸性に傾きます。するとその酸を中和しようとして骨からカルシウムが溶け出してしまいます。骨を強くしようと思って牛乳をたくさんのむと、かえって骨がもろくなるというわけです。脱灰は、動脈硬化、神経系・運動系の不具合にもつながります。

③ホルモンの働きを乱す・・・牛乳には、子牛の発育に必要な成長ホルモンや、子牛の成長促進に関わるホルモン様物質が高濃度で含まれています。また、搾乳量促進のために人工的に投与されたホルモンや、妊娠中の牛から強制的に搾取することによる血液中の高濃度の女性ホルモンが移行することもあります。牛乳を飲むと、これらがそのまま人間の体内で成長ホルモンや女性ホルモンとして作用してしまったり、成長促進に関わるホルモン様物質の分泌を異常に促進することがわかっています。その結果、前立腺ガンや乳ガン、卵巣ガンなど、性ホルモン系のガンの発症リスクが高まる事がわかっています。

④農薬や抗生物質を取り込んでしまう・・・餌となる牧草にふりかけられた農薬が牛乳に移行している恐れがあります。また、感染症予防のために投与された抗生物質が牛乳に溶け込み、それを飲んだ人間の腸内細菌のバランスが崩れたり、耐性菌の出現につながったりしています。

⑤食性に適していない・・・日本人は、乳に含まれる乳糖という物質の消化を苦手にしています。そのため、日本人が牛乳を飲むと消化に負担がかかり、お腹がゴロゴロしたり便がゆるくなったりする乳糖不耐症が起こることが多いといわれています。また、牛乳中の未消化タンパク質による食物アレルギーが起きることがあります。さらに、未消化の牛乳成分がモルヒネのような物質に変化し、脳に重大な悪影響を及ぼすことも懸念されています。

⑥貧血のリスクが高まる(特に乳幼児)・・・牛乳には母乳の6倍ともいわれるほど大量のリン及びリン酸が含まれています。このリン酸は、食べ物の中の鉄と結びついてリン酸鉄となり、鉄の吸収を阻害してしいます。特に2歳くらいまでの子供では、鉄欠乏性貧血を起こしやすくなることが知られています。大人においても注意が必要で、鉄は赤血球の中で酸素の運搬役として働くだけでなく、神経伝達、エネルギー産生、抗酸化、解毒といった様々なシステムに不可欠なミネラルですが、このような機能にも支障をきたす恐れがあります。また、リンは体内でカルシウムと拮抗し、リン酸を過剰摂取すると血液は酸性に傾いて脱灰促進をきたすので、これらは骨をもろくしてしまいます。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

世界には、自ずと放射線レベルが高い地域があります。テレビなどでは、それと日本各地の放射線レベルを比較して、この程度であれば安心だとの報道がなされます。元々レベルが高いところに住んでいる人がなんでもないんだから、こっちでも大丈夫だろうということでしょう。

確かに数字だけみればその通りです。ただ、実際には単純に数字だけでみてはいけない条件があることをご存知でしょうか?

条件として、遺伝子の違いがあります。何世代にもわたって、自然放射線が高いレベルに住んでいる人には、遺伝子レベルで細胞の修復を高める機能が備わっていて、自然放射線から体が守られています。それに対して日本では急に放射性物質が降ってきたのですから、当然遺伝子レベルで対応することはできません。すなわち、体は放射線への耐性を持っておらず、ダイレクトに細胞や遺伝子が傷つけられてしまいます。

このことから、自然放射線の高いレベルと、原発事故後の放射性物質による汚染のレベルを、同じ土俵で比べる事はナンセンスだといえると思います。

ラドン温泉など放射性物質を利用した湯治場と比較するのもナンセンスでしょう。なぜなら、温泉で受けるのは外部被曝のみであり、さらにせいぜい数週間という短時間の被曝だからです。低線量を外と内から長く受け続ける原発事故による環境汚染と同じ土俵で論じる事はできないでしょう。

別の自然放射線の話題として、国際線の飛行機は放射線レベルが高いことが知られています。

以前知り合いの医師から、国際線のパイロットは退職後に脳腫瘍にかかる率が高いと聞いた事があります。高度10kmを飛ぶ飛行機には、地表に比べてかなり多くの放射線が降り注いでいます。客室ですら高いのですから、ガラスばりのパイロット席はもっと高いのでしょう。そのため、その部分のガラスには遮蔽するために金が組み込まれてあります。しかし、それでも放射線の影響は防げないのでしょう。

統計があるかないか分かりませんが、元々自然放射線レベルが高い地域出身のパイロットでは発癌率が少ないかもしれません。

 

一説によると、自然放射線と原発から発せられた科学的な核種からの放射線とでは、体への影響の度合いがそもそも違うということも聞きます。我々は、耐性を持ち合わせていない上、これから長期間に渡って外側と内側から危険な性質の放射線を受けながら生活して行くことになります。余分な被曝は極力減らしていきながら、このブログでも記したような養生をして行くことが必要であると考えております。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

閾値をご存知ですか?放射能の問題に際して、ニュースでも使われる事があります。

放射線の人体への影響を考える場合、2つの閾値を考える必要があります。1つは、A:体への不具合が発生するまでの閾値、もう1つは,B:細胞が害されるまでの閾値。

Aについては様々な見解があります。専門家は、それぞれ根拠のある閾値をもって、被曝しても安心である放射線量を定めます。ただ、その閾値が本当に正しいのか、甘すぎる、それは分かりません。

B:閾値は存在しません。すなわちどんなに少ない線量であっても、間違いなく細胞に損傷を与えます。

我々は現在、日々の生活で絶えず低線量の放射線により被曝しながら生活しています。それは、これから何年も先まで続くことになるでしょう。その間、細胞は常に損傷と修復を繰り返していきます。そして、損傷に修復が追いつかなくなり、それが器質的・機能的に問題が生じるようになるレベルまで達すると病気になってしまいます。

そう考えると、我々はAの閾値を低いものとしてとらえて、閾値に達しないように毎日の生活を送る必要があります。特に子供は細胞分裂が早く、大人よりも厳しい閾値で見る必要があります。外部被曝はもとより、食品・水からの内部被曝に対しても十分に注意をはらい、合わせて先に(7月26日付)述べたような食養生を行うことをおすすめします。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

知っておくと便利な放射線量の見方を記します。

外部被曝で危険なのは?・・・γ線

内部被曝で危険なのは?・・・α線とβ線。核分裂生成物にはα線を放出する核種は少ないので、β線を放出する核種が体内に入り込むことによる内部被曝が危険になる。

報道でよくきく、『今日の新宿は~~マイクロシーベルトです』は何を表している?・・・1時間当たりのγ線量を表しています。β線は含んでいません。 すなわちこの指標は、外部被曝のみについての参考になります。また、この指標は一部の放射線しか表していないので、全ての放射線被曝を考慮したものではなく、内部被曝を含めるともっと多く被曝している事になります。

 放射性セシウム、ストロンチウム、ヨウ素はβ線を放出するので、内部被曝への注意が必要になります。また、セシウムとヨウ素はガγ線も放出するので外部被曝への考慮も必要になります。

線量計(汚染検査用測定器)を選ぶときの注意は?・・・γ線測定専用(NaIシンチレーションサーベイメータ)と、β線とγ線測定用(GMサーベイメータ)があります。 NaIシンチでは、γ線のエネルギー測定ができ、通常1時間当たりの線量としてμSv/h単位で表示されます。 GMでは、β線とγ線の両方が測定できますが、それぞれの区別は出来ません。また、β線に対する感度は高いものの、γ線に対する感度は良くありません。放射線のエネルギー測定はできないので、1分間当たりにその測定器が測定できた計数(cpm)単位で表示されます。 報道で毎日目にする大気中の放射線量は、NaIシンチで測定したもので、外部被曝の指標になります。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

③取り込まれた放射性物質をできるだけ細胞に作用させないこと・・・含硫アミノ酸(タウリン・シスチン・システイン)を多く摂取することが有効です。これらは放射線感受性が高く、細胞が損傷を受ける前に放射線と戦ってくれます。同様に白血球も放射線への感受性が高く、細胞が損傷される前に放射線と戦ってくれることが知られています。この白血球の数を増やすためには人参をベースとした漢方製剤(若甦)が、白血球の動きを良くするためにはニンニク製剤(キョーレオピン)が知られています。

④発生する活性酸素を打ち消すこと・・・植物に含まれることで知られるフラボノイドには、活性酸素を打ち消す作用があります。イチョウ葉・大麦若葉・くま笹などに含まれる良質のフラボノイドを摂取することで、放射性物質が体内の水分と反応して発生した活性酸素を除去することができ、その結果、DNAや細胞が損傷されるのを防ぐことができます。また、損傷を受けてしまった場合であっても、活性酸素によってDNAが広く傷められるのを防ぐし、細胞の炎症が広がるのを防いでくれます。先ほど述べた玄米に含まれるγオリザノールも活性酸素を除去することがわかっています。

⑤DNAが損傷した場合にそれを修復させること・・・DNAが損傷された場合には、DNA修復酵素を働かせて損傷を受けたDNAを修復させることがガン化を防ぐカギになります。そのためには、Mgを中心としたミネラルをバランスよく多く摂ることと、ビタミンをバランスよく多く摂ることが大切です。(ミネラルは酵素の構成成分になるし、補酵素としても働く。ビタミンはずばり補酵素。・・・補酵素とは、酵素が反応の触媒として働く際に必要なもの。) また、酵素の主な原料であるアミノ酸をバランスよく多く摂ることも大切です。

⑥細胞が損傷された場合には、それを修復させること・・・細胞が損傷された場合には、細胞を修復するのに必要なアミノ酸を多く摂ることが必要です。もちろん、ビタミン・ミネラルも必要。先に述べた含流アミノ酸は、それ自体細胞の損傷を防ぎながら、新しい細胞をつくる原料にもなるので、一石二鳥といえるでしょう。

 

以上、予防のためのポイント毎に、生活で出来る工夫を記しました。大切なことを整理すると、毎日の食事でミネラル・ビタミン・良質のアミノ酸をバランス良くかつ十分に摂り続けることが、内部被曝の予防になるし、被曝した後の治癒にもつながります。まごわやさしい食・玄米食はその助けになるでしょう。柑橘類を摂ることも大切です。その上で、必要に応じてサプリメントを利用して、ビタミン・ミネラル(特にMg)・アミノ酸・酵素・フラボノイドを摂取すると良いでしょう。

人類が、甚大な環境汚染により食物による低線量の内部被曝に長期間さらされるのは、初めてのこと。内部被曝によって健康被害が生じるのか生じないのか、結果が出るのはずっと先のことです。何十年か後に、万が一にも障害が出て後悔することがないように、仮に障害が出たとしてもあの時できる限りのことはやったんだからと思えるように、自分の身体は自分で守る意気で、今できる限りのことを一生懸命やって参りましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

放射性物質による内部被曝を考える際に、放射線が体内でどのようにして細胞を侵すかを知っておく必要があります。化学的なことは割愛して簡潔にいうと、現象としては『放射性物質が体内の水分と反応して活性酸素を発生させ、その活性酸素が細胞及びDNAを損傷する。』ことが起こります。これが、放射線による被害の源です。

予防のためのポイントを整理すると、①体内に放射性物質を取り込まないこと ②取り込んでしまった放射性物質を蓄積させないこと、そして早く排出させること ③取り込まれた放射性物質を出来るだけ細胞に作用させないこと ④発生する活性酸素を打ち消すこと ⑤DNAが損傷された場合に、それを修復させる事 ⑥細胞が損傷された場合には、それを修復させること。   この6つに分けられます。

それぞれのポイント毎に、するべき対応を解説します。

①体内に放射性物質を取り込まないこと・・・放射性物質に汚染された食品は、できるだけ口にしないことが大切です。シンプルですがそれに尽きます。

②取り込んでしまった放射性物質を蓄積させないこと、そして早く排出させること・・・これは、内部被曝対策の肝になります。どんなに注意していても、体内に取り込む放射性物質を0にすることは不可能です。その前提に立って対応を考える必要があります。

放射性物質を体内に蓄積させないために何よりも大切なのは、普段の食事でミネラルを十分に摂取することです。例えば全身の筋肉に蓄積しやすい放射性セシウムは、平素からカリウムを多く摂って体内に満たしておけば蓄積を軽減することができます。同様に、甲状腺に蓄積しやすい放射性ヨウ素はヨウ素、骨に蓄積しやすいストロンチウムはカルシウムを多く摂ることで蓄積を軽減することができます。ただし、それらのミネラルだけを極端に多く摂れば良いというものではなく、人体に必要なミネラルをバランス良く、そして多めに摂ることが大切です。

人間に必要なミネラルをバランス良く摂るためには、まめ・ごま・わかめ・やさい・さかな・しいたけ(キノコ)・いもを中心とした和食(まごわやさしい食)が有効です。これらはミネラルだけでなく、ビタミン・アミノ酸も豊富に含んでおり、次に説明する細胞やDNAの損傷を回復させるのにも役立ちます。

この他に、柑橘類は放射性物質を吸着して排出させる成分を含んでいます。玄米はそれ自体で完全食であるといわれている通り、ミネラル・ビタミンを多く含んでいますし、活性酸素を除去するγオリザノールを含んでいます。さらに、放射性物質を吸着して体外へ排出させるフィチンという成分も含んでいます。

食事に注意することで、放射性物質が体内に取り込まれるのを防げるし、取り込まれた放射性物質を早く体外に排出させることができるのです。

つづく

現在一応の落ち着きを保ちつつある福島第一原発。一方で原子炉からの水の流出が続いているとの報道もあります。

仮に原発が完全に冷温停止状態になって、大気中への放射性物質の放出がなくなり、また汚染水の流出が止まったとしても、これまでに既に環境中には大量の放射性物質が放出されており、我々が口にする食品や水からの内部被曝のリスクが消えるわけではありません。

むしろ、大気中や土壌、そして地下水や海水などに広く拡散した放射性物質による食品への影響は、これからが本格的になってくることが懸念されています。

食品から放射性物質が検出された際に、『専門家によると、低レベルであり健康への影響はないとのことです。』や、『専門家によると、標準的な量を毎日食べたとしても、健康への悪影響はないとのことです。』などの報道がなされます。

それは一品目でみれば科学的に根拠があることかも知れません。しかし、これから我々が口にする食品は、ほとんど全てのものが程度の差こそあれ放射性物質に汚染されているのが現状でしょう。我々はそれらを長期間にわたって摂り続けなくてはなりません。つまり、低線量で汚染されて食物同士を組み合わせて、何年にも渡って摂り続けることになるわけです。その間に我々の体内に取り込んでしまう放射性物質の量は、一体どれ位になるのでしょうか?

あたかも健康には全く問題ないかのような報道を信じて、何も対応せずに過ごした場合、10年後・20年後・30年後に、本当に体への影響が発生せずに済むのでしょうか?

私は、『安全である』との言葉を鵜呑みにせず、飲食物からの内部被曝については適切に恐れ、科学的に根拠のある身を守るためにできることを自分で見出し、対応していくことが大切だと思います。

将来ある子ども達や、これから妊娠出産を迎える女性たちのお体を放射線から守るために、毎日の生活でできること、するべきことをご提案させて頂きます。

つづく

健康意識の高い『スーパーヘルス層』と意識の低い『無頓着層』。この二極化の傾向がくっきりしているようです。

健康な生活を目指す上で『正しい食事』は基本中の基本ですが、環境汚染や食の工業化が進み、さまざまなストレスに囲まれた現代社会では、プラスアルファの対策、特に質の高いサプリメントの活用は絶対不可欠です。

3月11日の東日本大震災を境に、ただでさえ環境汚染の問題が深刻になっている現代社会に、放射性物質という非常にやっかいなものが、また新たに追加されました。汚染源は水や土壌、食べ物、空気と広範囲に及び、それらを通じてさまざまな種類の放射性物質が私たちの体内に侵入してきます。このことにより、これまでの有害物質にはない、“内部被曝”という新たな健康被害のリスクが生み出され、私たちはこのリスクにも対処しなければならなくなってしまいました。

このような状況の下で、これまでのように『それなりの食事』・・・過度に精製・加工されていて、添加物や有害物質だらけで、細胞が正しく機能するために必要な栄養素が極端に少ない・・・を摂り続け、さらにサプリメントの選び方や摂り方も適切でないと、心身へのダメージはこれまで以上にひどくなると考えられます。

日本に住む私たちは今こそ、一人ひとりが置かれた状況を客観的に認識し、自分の命は自分で守るの精神で、気持ちを新たに生活して行くべきではないでしょうか。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

天然(天然型)のサプリメントと合成サプリメントの違いは『吸収率』。

合成のものは、石油から作られるもの、でんぷんを材料に発酵や添加などの過程を経て作り出されるもの(ビタミンC)、アルコールや油に近い物質を縮合させたり、反応させる過程から生成されるもの(ビタミンA)、などがあり、安価で大量に作ることができます(主に医薬品)。それらは人工のものなので成分がこわれやすいため、化学的に安定した分子構造に組み替えて製品化されています。そのため、人間の細胞になじみにくい(『ビタミン』と『細胞』は『鍵』と『鍵穴』の関係)というわけです。また分子自体が合成の方が吸収しづらいという面もあります。コンビニやドラッグストアで安いサプリメントがありますが、合成のものがほとんどです。(ただ上記の説明のようにすべてが石油由来というわけではありません。)

また、野菜や天然型のサプリメントから栄養素を摂取する場合、その働きを強化し助ける成分も同時に含まれています。たとえば天然のビタミンCは『ビタミンC複合体』と言うこともでき、バイオフラボノイド(ビタミンP)という成分も含まれています。これは吸収を促進させるはたらきと、還元作用(酸化の反対)を行って酸化されたビタミンCを元に戻してくれる働きもあります。ビタミンCがもう一度働けるようになるという事です。これは天然型ゆえの特徴です。

また、合成のビタミンにはD型というものがあり(天然はL型)、これは左手用のグラブに右手が収まらないように細胞にうまく適応できないという説があります。この論は比較的説得力があり、複雑な構造のビタミンほどその傾向は強いです。

それだけではなく、たとえば合成のビタミンCの場合、尿排泄の際『シュウ酸』を作りやすくします。これはカルシウムと結合して結石の原因となります。吸収率の差だけでなく、合成のものの場合このように好ましくない副作用がみられるものもあります。

毎日定期的に摂るものとして、天然(天然型)を選ぶことをおすすめします。

      ~薬剤師 鳥居英勝~