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インフルエンザが冬に流行するのは、ウィルスが乾燥した空気を好むためです。

湿度に弱いインフルエンザウィルスは、湿度80%の環境では5%以下の生存率といわれています。               つまり、暖房による室内の乾燥に注意し、加湿器などで常に湿度アップを心がけることが、ウィルス                から身を守る大切なポイントというわけです。

ウエットタイプのマスクがあれば、さらに安心。水に浸した加湿フィルターがマスク内のうるおいを持続               させ、のどや鼻の乾燥を防ぎます。就寝時はもちろん、オフィスや出張先のホテルでも、ウィルスをしっか             りブロックしてくれます。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

未病を治すとは、病気になる手前の「病気とは言えないけれど調子を崩しかけた状態」を治療して、                健康を保つことをいいます。

健康を保つためには、何よりも予防が大切。そのためには、常日頃から、心身のバランスを整えておき、             人間が本来持っている自然治癒力を高めておくことが重要です。

心身のバランスを整えるためには、規則正しい生活リズム・バランスの良い食事・適度な運動・十分な              休養が何よりも大切。                                                              また、漢方薬や鍼灸治療、サプリメントやお薬も、調子を整えるのに役立ちます。

セルフメディケーションが推奨されている近頃ですが、自分の身体を客観的に評価するのはなかなか               難しいものです。                                                                気になる症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

冷え込みが厳しいときには、「家の中の温度差」が身体に良くないのをご存知ですか?

リビングルームのように、家族みんなが揃ってくつろぐ部屋は、暖房でポカポカ。                           でも、トイレや浴室までは暖房していない場合がほとんどでしょう。                                   実は、これが意外な危険をはらんでいるのです。

暖かい部屋から急に寒い部屋に入ると、血管が収縮して血圧が上昇し、脳の血管が                        切れやすくなるからです。                                                           特に、お年寄りの場合、寒いトイレで排便の際にいきむと、脳卒中の発作が発生しやすくなります。

血圧の高い人やお年寄りのいる家庭では、トイレや浴室にも暖房の備えをしたいもの。                       浴室には天井はめ込み型の温風器を設置し、浴室全体を暖めてから入浴を。                             トイレは、床置きタイプの小型ヒーターが便利です。

寒い時期には暖かい部屋や入浴後に浴室から出るときの、温度変化がない環境作りが大切です。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

病院や診療所などの医療機関のほか、薬局で支払った医療費が所得から控除されることは、広く知られています。      しかし、それだけでなく、病気を治すために薬局薬店等で購入した市販薬の代金も、医療機関への支払いと同様に      所得から控除されます。                                                            市販薬を購入されたときは、領収書をお受け取りになって大切に保管し、医療機関からの領収書とあわせて所得控      除の申告にお使いください。

医療費控除の対象となる金額の算式                                                   〔家族全員の1年間の医療費〕-〔保険金・損害賠償などで補填される金額〕-〔10万円または合計所得の5%(いずれ   か少ない方の金額〕=医療費控除額(限度額200万円)

控除の対象となる医療費とは・・・                                                      病院や診療所などの医療機関で支払った金額〔保険や共済で補てんされた分を除く〕の他に、薬局薬店から治療や      療養を目的に購入した薬代と、指圧、はり、きゅう、骨つぎの診療・治療または施術料に、治療・療養に直接必要な      義手、義足、松葉づえ、補聴器、大人用紙おむつの購入費に加えて、診療を受けるための通院費、医師の送迎費で、     納税者自身や家族のために支払った費用。                                                その年の1月1日~12月31日までに支払った医療費                                          ※指圧、はり、きゅうについては、健康維持のために行うものは対象外です                               ※大人用紙おむつについては、医師から使用証明書を受け取った日から控除対象となります

おくすり代も医療費です。領収書は大切に保管しましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

家庭温泉として息の長い商品だった『610ハップ』が、製造中止になりました。                            報道等でご承知の通り、硫化水素による自殺に利用されたためです。

610ハップは硫黄が主成分で、皮膚病に幅広い適応があり、冷えや神経痛にも効果があります。                    入浴剤としてだけでなく、塗布・湿布としても使うことが出来ます。                                    近頃はめったに聞くことはありませんが、疥癬などの寄生虫の駆除にも有効です。

このような良い商品が市場で求められなくなるのは残念なことです。

医薬品は、正しく使えば薬になり、誤った使い方をすれば毒にもなります。                                 クスリのリスクを避けるよう、お薬は正しく使用しましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

 

              

浣腸は上手に使いましょう。

おしりから浣腸液を注入したら、3分くらい肛門をしめて我慢するのがコツです。                            肛門をキュとしめるか、それが大変だったら手で押さえても良いでしょう。                                3分間我慢するうちに、肛門付近の硬くなった便が軟らかくなって出てくれます。                           そうなれば、中の便が続いて出るのでスッキリ排便できます。

冬の寒い時期などは、浣腸液が冷えており、冷たい刺激で反射的に入れた液が出てしまうことがあります。           そうならないように、両手で人肌の温度に温めて使うことをお勧めします。                                         浣腸の先が入り難いようであれば、ハンドクリームなどを塗るとスルッと入ります。

習慣性になるから使いたくないと考える方も多いですが、必要な時には使ったほうが良いものです。               小児の便秘症の場合にも、痛みによる排便の恐怖感を和らげたり、規則正しい排便のリズムを作る                ために適宜使用することが勧められています。

用量が10ml・20ml・30ml・40mlのものが市販されています。                                    形状も、おなじみのイチジク型と蛇腹型、ノズルの長いものなど様々です。                              体格、症状、使い易さを考えて体に合ったものを選んでお使いになると良いでしょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

おならは臭いものですが、以外にも健康なおならはにおいません。                                   腸内に善玉菌がいっぱいあって、食べた物がきちんと消化されていれば、おならはそんなにおわないものです。        そのような時のうんちは、バナナのような綺麗な形をしていてスルッと出ます。

一方で、便秘がちだったり、腸内細菌のバランスが悪く腸内で異常発酵している時などには、特有の臭いおならが出ます。そのような時は、当然うんちも綺麗なバナナ状ではなく、硬かったりベタッとしていたりして、スッキリ出ないものです。

健康なおならは身体全体の健康のバロメーター。腸の調子が良ければ、食べた物の吸収も良く体力も整い、また腸内免疫が活性化されて免疫力もアップします。

健康なおならのために何よりも大切なのは、毎日の食事・水分摂取・運動の工夫です。また、便秘がちな方は毎日決まった時間に排便する習慣を作り、便秘を解消することも、腸の環境を良くするのに役立ちます。                       また、体調に合わせて整腸剤や漢方薬、場合によっては便秘薬を上手に使うことも、腸の調子を整えて全身の健康を保つための支えになります。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

毎年インフルエンザウィルス・ノロウィルス・SARSなどによる感染症が懸念されます。                        それぞれのウィルスに対して有効な消毒剤を整理しました。

インフルエンザウィルスの消毒:                                                        消毒用エタノールやイソプロパノールのようなアルコール塩、次亜塩素酸ナトリウム、ヨードホールなどのヨウ素系、塩化ベンザルコニウムなどが有効とされています。また、ウィルスの感染性は75℃・1分間の加熱によっても失われます。         厚生労働省から勧められている消毒法は次の通りです。                                         手指消毒:速乾性擦式消毒用アルコール製剤                                               環境:次亜塩素酸ナトリウムで清拭(0.05~0.5w/v%濃度)。70%イソプロパノールあるいは消毒用エタノールで清拭。    器材:80℃・10分間の熱水消毒。0.05~0.5w/v%次亜塩素酸ナトリウムで清拭または30分間浸漬。2w/v~3.4w/w%グルタラールに30分間浸漬。0.55w/v%フタラールに30分間浸漬。0.3w/v%過酢酸に10分間浸漬。70%イソプロパノールあるいは消毒用エタノールで清拭または浸漬。                                                   ※新型インフルエンザウィルスと従来型インフルエンザウィルスの消毒剤抵抗性は同じであると考えられています。

ノロウィルス:                                                                   消毒剤感受性試験では、約80%エタノールで約2~3Log減少し、0.1%次亜塩素酸ナトリウムで5Log減少や0.5%グルタラールでは5Log減少したという報告があります。ノロウィルスは、10~100個程度でも感染の可能性があるので、エタノールでは効果は不十分であり次亜塩素酸ナトリウムやグルタラールが有効と考えられます。また、加熱(消毒対象物が85℃・1分以上になる条件)が有効とされています。

SARS:                                                                      サーズコロナウィルスについては、75%エタノールや2%フェノールなどで室温5分間の接触が有効とされています。また、グルタルアルデヒド、次亜塩素酸ナトリウム、消毒用エタノール、ヨウ素系消毒剤のような広域消毒剤の使用が勧められています。

薬局で市販されている代表的な消毒剤(商品名)は次の通りです。                                         アルコール系の消毒剤:消毒用エタノール                                                 次亜塩素酸系の消毒剤:ピューラックス、ミルトン                                             塩化ベンザルコニウム:逆性石ケン、オスバン                                                ※これらの中には比較的使用期限が短いものもありますので使用の際は確認しましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

インフルエンザの流行に備えて、予防接種することは大切です。                                     予防接種について、お客様から良くきかれることをまとめてみましたのでご参考になさってください。

予防接種の回数は?                                                              成人の場合、1回接種だと予防効果が64%、2回接種だと94%とされています。成人は、今までに何度かインフルエンザにかかっており多少の免疫力をもっているので、1回接種しておけば64%は防げるということです。ただ、2回接種した方が予防効果は高まります。特に受験生や、どうしても仕事を休めない職業の人、また喘息など気管支に持病のある人などは2回接種した方が間違いありません。                                                          また、1回でも接種しておけば、インフルエンザに罹患した際の死亡予防効果は80%になるといわれています。                                                                         12歳以下の子供は、インフルエンザに対する免疫力が少ない可能性が高く、2回受けることが必要です。             65歳以上の方も、2回受けたほうが良いようです。肺炎などの合併症が起こって重症化するのを防ぐという意味で、最も予防接種を受ける必要性が高いのがこの年齢層でもあるからです。

いつごろまでに受ければ良い?                                                       予防接種を受けてから抗体ができるまでに3~4週間かかりますから、インフルエンザが流行する1月までに抗体をつけておくためには、12月中旬頃までに予防接種を受けた方が良いようです。                                  例年ワクチンが不足するので、早めに受診することをおすすめします。

金額は?                                                                     市町村により異なります。高齢者の方は一部公費で負担していただけます。

受けられない体質は?                                                             以前は、卵アレルギーやゼラチンアレルギーの方は、ごくまれに予防接種によりアレルギー反応がおきることがありましたが、精製技術の進歩や安定剤の改善によって予防接種にそれらの原因物質が含まれなくなったため、その心配はなくなっています。ただし、重篤な卵アレルギー(卵を食べたときにショックを起こしたことがある)がある場合は接種を避けるか注意して接種する必要があります。                                                              インフルエンザのワクチンは体内でウイルスが増殖するタイプではないので、妊婦・授乳婦の方でも安心して受けられます。                                                                                                                     明らかな発熱(37.5℃異常)を呈している方や、重篤な急性疾患に罹っていることが明らかな方は、予防接種が不適当とされています。                                                                    その他、予防接種不適当者、接種要注意者、接種禁忌者などの決まりがあります。医師と相談の上、健康状態や体質を勘案して摂取の可否を判断し、接種を受ける際には十分に効果や副反応などについて説明を受け、十分に理解した上で接種を受けるようにしましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

新型インフルエンザなど、流行性感染症の予防にはマスクが欠かせません。                             以前はマスクといえばガーゼマスクが一般的でしたが、近年は紙マスクが良く使われており機能も高くなっています。

中でも、N95規格といって0.3μgの粒子を95%以上捕集できるマスクが注目されています。                   このマスクを正しく着用すると、結核菌や多くのウィルスが口や鼻から体内に入り込むのを防ぐことが出来ます。        医療施設で使われているのもこの規格のマスクです。                                           N95規格のマスクは従来の紙マスクより単価は高いですが、一般にも市販されています。

高機能マスク全般にいえることですが、インフルエンザやノロウィルスなどの感染症が流行している時にはかなりの品薄になります。流行に備えて、あらかじめご家庭に備蓄しておくことも大切です。

      ~薬剤師 鳥居英勝~