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唾液には多くの酵素やホルモンが含まれています。

デンプン・脂肪の消化酵素、活性酸素を除去する酵素、抗菌作用のある酵素や、老化を防止するホルモン、卵胞ホルモン、黄体ホルモン、男性ホルモン、副腎皮質ホルモンなど・・・。

また、糖の代謝に必要なインスリンも唾液腺と相互作用をしています。
インスリンの分泌が少ない方は、よく噛むことで唾液が分泌されインスリンが分泌されることが分かっています。
インスリンが十分に出てもインスリンの効き目が悪いタイプの糖尿の方には、唾液腺ホルモンを服用すると効果的であるという臨床結果が出ています。

咀嚼の習慣をつけることは、安全性の高い糖尿病発生予防策になりますし、糖尿病予防だけでなく健康を保つための生活でのひと工夫になるでしょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

〔高める食品群〕
牛肉、豚肉、ハム、加工肉類(ベーコン、ソーセージなど)、魚介類(魚、エビ、カニ、カキなど)、アルコール、清涼飲料水

〔低下させる食事〕
牛乳、ヨーグルト、チーズ、コーヒー

高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインには、食事療法として、
・摂取エネルギーの適正化
・プリン体の摂取制限
・アルコールの摂取制限
・十分な飲水
・尿アルカリ化食品の摂取
が記載されています。

また、痛風を発症させにくい生活習慣(HPFS)として、
・やせ(BMI21未満)
・体重減少(4.5kg以上)
・低プリン食:乳製品摂取
・ワイン:ワイングラス1杯
・コーヒー:1日4杯以上
が提唱されています。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

胃潰瘍、十二指腸潰瘍の時には、次の食べ物の摂取を控えましょう
・アルコール
・炭酸飲料
・食物繊維の多い食べ物
・酸の強い食べ物

また、消炎鎮痛剤の服用も出来るだけ避けたほうが安心です。

お医者さんから処方されたお薬は、用法用量を守って、決められた期間しっかりと服用し続けることが大切です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

湿疹・皮膚炎の外用薬には、症状を抑えるだけの非ステロイド性抗炎症外用剤と、炎症を引き起こす白血球の過剰な働きを抑えるステロイド外用薬とがあります。

小児は痒みを我慢できないので、書き壊しを予防する意味でも十分な効果が期待できるステロイド外用薬を使い、短期間で確実に治すことが重要です。

成人ではストロングのステロイド外用薬を第1選択薬として使いますが、赤ちゃんや乳幼児の皮膚は薬剤が浸透しやすくなっているので、ウィークやミディアムでもストロングと同等の効果が得られます。

赤ちゃんや乳幼児のかゆみの強い湿疹・皮膚炎の治療には、ウィーク~ミディアムのステロイド外用剤を使用すると良いでしょう。

※ストロング、ミディアム、ウィークいずれも使用期間は1週間以内、患部の面積は患者様の手のひら5枚までを目安にご使用下さい。
※1週間続けても改善が見られない、あるいは患部が手のひら5枚を越える広範囲の場合はセルフメディケーションの範疇を越えていますので医師の診察をおすすめします。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

毎年夏にプールでうつることが多いのでプール熱と呼ばれます。
正しい病名は「咽頭結膜熱」といって、プール以外でもうつります。

感染すると高熱が4~5日続き、目やのどが赤くなります。
症状は激しいのですが、特に合併症が起こることはなく、5~7日ほどで完全に治りますからそれほど心配な病気ではありません。

潜伏期間は5~7日ですから感染する機会があってから1週間を過ぎて何ともなければ、まず大丈夫ということになります。

 潜伏期間:5~7日
 全経過 :5~7日

〔ワンポイント〕
プールの水自体には消毒液が入っていますので問題ありませんが、プールの縁やはしご、取っ手などにはウイルスがいます。
感染を防ぐにはプールに入る前後にシャワーで体・手・目をよく洗うこと、タオルなどを共用しないことが大切です。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

毎年晩秋から冬にかけて流行する感染症で、せきやくしゃみからうつります。
小児では突然の高熱で始まる場合が多く、年長児はせきのほかに頭痛・筋肉痛・のどの痛みなどを訴えます。
ありふれた病気と軽くみてしまいがちですが、肺炎・中耳炎・心筋炎などの合併症を引き起こすこともあります。
ふつう熱は2~3日で下がり、1週間ほどで治りますが、発熱が続き、せきが強くなる場合は合併症を起こしているおそれがあります。

☆潜伏期間:1~2日
☆全経過:1週間くらい

〔ワンポイント〕
抵抗力が弱く、合併症などで悪化しやすい子供へは特に注意が必要です。
インフルエンザにかかった大人は子供に近づかないようにしましょう。
予防接種により発病を防ぐことが出来ますが、その年に流行するウイルスと、ワクチンの型が合わないと効果がありません。
予防は、手洗い・うがい・マスクが基本です。

〔坐薬の入れ方〕
①手を洗い、子供のおしりを清潔にしましょう。
②坐薬をパッケージの上から軽くにぎり、あたためてから取り出しましょう。
③坐薬を肛門から入れ、しばらく押さえておきましょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

耳の下の耳下腺に痛みを伴う腫れを引き起こす、ウイルスによる感染症です。
感染者のせきやくしゃみから感染し、一回の感染で終生の免疫を持ちます。

症状は、軽い風邪症状のあと、1~2日後に39℃~40℃の発熱が起こります。
耳下腺が腫脹するのが特徴ですが、2日目くらいに最も腫れて、1週間くらいでひきます。
子供の場合、ほとんど問題なく完全に回復します。

☆潜伏期間:14~24日
☆全経過:1週間くらい
☆うつる期間:発症約5日前から発症後8日間くらい

〔ワンポイント〕
ものを噛むと痛がるので、牛乳・粥・スープなど柔らかい食品を食べさせましょう。
また、柑橘系の果物のような酸性の食べ物や飲み物は、唾液腺に唾液を分泌させて痛みを起こすことがあるので、避けるようにしましょう。
入浴・外出は腫れが引いてからが良いでしょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症で、感染力が強く、感染者のせきやくしゃみから感染します。
小さく平坦な赤い斑点が次々と現れ、斑点の一部が盛り上がって痒みを伴う水疱ができ、ついにはかさぶたになります。
1週間ほどで、大部分がかさぶたとなり、大半は20日ほどで消えます。
子供の場合、通常問題なく回復します。

発症直後が最も感染力が強いのですが、全ての水疱群がかさぶたになるまで感染力を持ちます。
一度感染すると終生の免疫を持ちますが、ウイルスは休止状態で残り、成人してから帯状疱疹を引き起こす事があります。

☆潜伏期間:10日~3週
☆うつる期間:発症前から発症後10日位
☆全過程:約8~9日

〔ワンポイント〕
痒みが非常に強いので、爪を短くしたり、両手に布の袋や靴下などをかぶせて掻きむしらないようにさせましょう。
下着は頻繁に取り替えて、洗濯しましょう。
入浴、外出は、水疱が全てかさぶたになってからが良いでしょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

ウィルスによる発疹性感染症で、主に感染者のせきから感染し、38~39℃の発熱と、ほぼ同時に小さいピンクがかった平坦な発疹症状が現れ、3日ほど続きます。
発疹が現れる1週間前から発疹が消えた1週間後まで感染力を持ち、一度感染した人は終生の免疫を持ちます。
しかし、妊娠中の女性が風疹に感染すると、流産、死産、あるいは出生時奇形の可能性があるため、十分注意が必要となります。

☆潜伏期間:2~3週
☆全経過:約5~6日
☆うつる期間:発症の7日前から

〔ワンポイント〕
風疹の症状は、治療が必要なほど重篤な事はめったにありませんが、発疹が消えるまでは、入浴・外出は控えめにしましょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

いま、メタボ対策でウォーキングをしている人を多く見かけます。
トラブルにならないための“正しいウォーキング法”をご紹介します。

STEP① 着地はかかとから
おなかを引き上げて、背筋を伸ばし、肩の力は抜く。右足(左足)をまっすぐ前に出し、かかとから着地。左足(右足)はなるべく長く後ろに残すように。

STEP② ひざを曲げすぎない
次に左足(右足)のつま先を軽く蹴り出して、ひざを曲げすぎないようにして、軽く前に出す。

STEP③ ひざを伸ばし、再びかかとから着地
着地は再びかかとから。ひざを伸ばしてまっすぐ前に出すようにする。
このとき腕は振りすぎないように。腰が引けて、バランスを崩す原因になります。

注意:つま先での着地は外反母趾やひざ痛の原因になるのでご注意を!

       ~薬剤師 鳥居英勝~