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部分的に舌の苔が剥がれて、地図のようになることがあります。

東洋医学的には、体内の陰液が不足していることの判断材料になります。しかし、明らかに陰液不足ではない小さなお子さんでもみられることがあります。

心配してお医者さんにみてもらうと、問題ありませんといわれる。放っておいてもなかなか良くならない。このような場合、原因の多くは栄養の偏りのようです。

栄養の偏りというと、原因に偏食が思い浮かびます。野菜が嫌い、魚が嫌い、中にはお米が嫌いというお子さんも。そのような食生活が長く続くと、次第にビタミン・ミネラルのバランス失調をきたして、口中の粘膜だったり舌の表面が荒れて、舌に地図がかかれたようになる。

一方で、バランスよく何でも食べるお子さんにもみられることがあります。その場合、多くのお子さんは甘い物を食べすぎているようです。過剰な糖質や脂質でミネラルとビタミンバランスが失調して、その結果、偏食と同じように舌が荒れる。この場合、甘い物を控えめにして、青物を多めに摂ると数日で地図が消えることが多いようです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

牛乳が必ずしも体に良い食品ではないということをご存知でしょうか。初めて知る方にとっては意外に感じる事と思います。私たちは小さい頃から、牛乳は栄養になる、カルシウムとタンパク質がたっぷりとれて体が強くなると教わってきました。当然学校給食でも毎日でてきて、何の抵抗もなく飲んで育ちました。食糧難の時代においては、栄養源として牛乳が担った役割は大きかった事と思います。ただ、食べ物が十二分に行き渡り栄養源としての存在価値が低下した今、さらに、生化学の進歩で人体での牛乳の悪い働きが分かってきた今、牛乳の価値を見直すべきではないかと考えています。

牛乳が、どんな理由で体に良くないのかを列記します。

①カルシウムとマグネシウムのバランスが悪い・・・確かに牛乳にはカルシウムが多いのですが、それに対するマグネシウムの量が1/10以下と少ない。牛乳を多飲していると、体内のカルシウムとマグネシウムのバランスが大きく崩れ、マグネシウムによるカルシウムのコントロール作用が正しく行われなくなります。そうなると、細胞が正しく機能しなくなります。

②脱灰を促進する・・・牛乳は動物性タンパク質であり、人にとっては異種蛋白です。これを摂りすぎると、体は抵抗性を働かせて酸性に傾きます。するとその酸を中和しようとして骨からカルシウムが溶け出してしまいます。骨を強くしようと思って牛乳をたくさんのむと、かえって骨がもろくなるというわけです。脱灰は、動脈硬化、神経系・運動系の不具合にもつながります。

③ホルモンの働きを乱す・・・牛乳には、子牛の発育に必要な成長ホルモンや、子牛の成長促進に関わるホルモン様物質が高濃度で含まれています。また、搾乳量促進のために人工的に投与されたホルモンや、妊娠中の牛から強制的に搾取することによる血液中の高濃度の女性ホルモンが移行することもあります。牛乳を飲むと、これらがそのまま人間の体内で成長ホルモンや女性ホルモンとして作用してしまったり、成長促進に関わるホルモン様物質の分泌を異常に促進することがわかっています。その結果、前立腺ガンや乳ガン、卵巣ガンなど、性ホルモン系のガンの発症リスクが高まる事がわかっています。

④農薬や抗生物質を取り込んでしまう・・・餌となる牧草にふりかけられた農薬が牛乳に移行している恐れがあります。また、感染症予防のために投与された抗生物質が牛乳に溶け込み、それを飲んだ人間の腸内細菌のバランスが崩れたり、耐性菌の出現につながったりしています。

⑤食性に適していない・・・日本人は、乳に含まれる乳糖という物質の消化を苦手にしています。そのため、日本人が牛乳を飲むと消化に負担がかかり、お腹がゴロゴロしたり便がゆるくなったりする乳糖不耐症が起こることが多いといわれています。また、牛乳中の未消化タンパク質による食物アレルギーが起きることがあります。さらに、未消化の牛乳成分がモルヒネのような物質に変化し、脳に重大な悪影響を及ぼすことも懸念されています。

⑥貧血のリスクが高まる(特に乳幼児)・・・牛乳には母乳の6倍ともいわれるほど大量のリン及びリン酸が含まれています。このリン酸は、食べ物の中の鉄と結びついてリン酸鉄となり、鉄の吸収を阻害してしいます。特に2歳くらいまでの子供では、鉄欠乏性貧血を起こしやすくなることが知られています。大人においても注意が必要で、鉄は赤血球の中で酸素の運搬役として働くだけでなく、神経伝達、エネルギー産生、抗酸化、解毒といった様々なシステムに不可欠なミネラルですが、このような機能にも支障をきたす恐れがあります。また、リンは体内でカルシウムと拮抗し、リン酸を過剰摂取すると血液は酸性に傾いて脱灰促進をきたすので、これらは骨をもろくしてしまいます。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

健康意識の高い『スーパーヘルス層』と意識の低い『無頓着層』。この二極化の傾向がくっきりしているようです。

健康な生活を目指す上で『正しい食事』は基本中の基本ですが、環境汚染や食の工業化が進み、さまざまなストレスに囲まれた現代社会では、プラスアルファの対策、特に質の高いサプリメントの活用は絶対不可欠です。

3月11日の東日本大震災を境に、ただでさえ環境汚染の問題が深刻になっている現代社会に、放射性物質という非常にやっかいなものが、また新たに追加されました。汚染源は水や土壌、食べ物、空気と広範囲に及び、それらを通じてさまざまな種類の放射性物質が私たちの体内に侵入してきます。このことにより、これまでの有害物質にはない、“内部被曝”という新たな健康被害のリスクが生み出され、私たちはこのリスクにも対処しなければならなくなってしまいました。

このような状況の下で、これまでのように『それなりの食事』・・・過度に精製・加工されていて、添加物や有害物質だらけで、細胞が正しく機能するために必要な栄養素が極端に少ない・・・を摂り続け、さらにサプリメントの選び方や摂り方も適切でないと、心身へのダメージはこれまで以上にひどくなると考えられます。

日本に住む私たちは今こそ、一人ひとりが置かれた状況を客観的に認識し、自分の命は自分で守るの精神で、気持ちを新たに生活して行くべきではないでしょうか。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

天然(天然型)のサプリメントと合成サプリメントの違いは『吸収率』。

合成のものは、石油から作られるもの、でんぷんを材料に発酵や添加などの過程を経て作り出されるもの(ビタミンC)、アルコールや油に近い物質を縮合させたり、反応させる過程から生成されるもの(ビタミンA)、などがあり、安価で大量に作ることができます(主に医薬品)。それらは人工のものなので成分がこわれやすいため、化学的に安定した分子構造に組み替えて製品化されています。そのため、人間の細胞になじみにくい(『ビタミン』と『細胞』は『鍵』と『鍵穴』の関係)というわけです。また分子自体が合成の方が吸収しづらいという面もあります。コンビニやドラッグストアで安いサプリメントがありますが、合成のものがほとんどです。(ただ上記の説明のようにすべてが石油由来というわけではありません。)

また、野菜や天然型のサプリメントから栄養素を摂取する場合、その働きを強化し助ける成分も同時に含まれています。たとえば天然のビタミンCは『ビタミンC複合体』と言うこともでき、バイオフラボノイド(ビタミンP)という成分も含まれています。これは吸収を促進させるはたらきと、還元作用(酸化の反対)を行って酸化されたビタミンCを元に戻してくれる働きもあります。ビタミンCがもう一度働けるようになるという事です。これは天然型ゆえの特徴です。

また、合成のビタミンにはD型というものがあり(天然はL型)、これは左手用のグラブに右手が収まらないように細胞にうまく適応できないという説があります。この論は比較的説得力があり、複雑な構造のビタミンほどその傾向は強いです。

それだけではなく、たとえば合成のビタミンCの場合、尿排泄の際『シュウ酸』を作りやすくします。これはカルシウムと結合して結石の原因となります。吸収率の差だけでなく、合成のものの場合このように好ましくない副作用がみられるものもあります。

毎日定期的に摂るものとして、天然(天然型)を選ぶことをおすすめします。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

現在、福島第一原発の事故が予断を許さない状況で、高いレベルでの放射線汚染が懸念されおり、外部被曝はもとより空気・水道水・食品などからの内部被曝が心配されています。皆様の健康を留意し、栄養面からの予防及び治療効果も含めまして、提案させて頂きます。

硫黄成分を含むアミノ酸(含硫アミノ酸)には、X線や放射線の害を防ぐという論文が数多くあり、重金属及び放射性物質から体を防御することが知られています。一般にアミノ酸はタンパク質を合成し、放射線に被曝して損傷した組織を修復する材料となります。中でも含硫アミノ酸のシスチン・システインは、放射線に被曝した組織に対する抗酸化作用が高いことが知られております。さらに同じ含硫アミノ酸のタウリンは、放射線被曝により尿中排泄量が増えることから、マウスによる実験を行ったところ、放射線被曝に対する生存率が高まる事が分かりました。

参考:含流アミノ酸:大腸菌並びにマウスのγ線照射に対する含硫アミノ酸誘導体の防護、増感効果に関する研究 川崎医療短期大学放射線技術科 西村明久(指導:岡山大学医学部放射線医学教室 青野要教授)http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/file/16345/20100212043518/98_827.pdf

タウリン:静岡県立大学食品栄養科学部教授 横越英彦http://sfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/express/newspaper/taurine10.html

これらを含む栄養剤とサプリメントは次の通りです。NEOTAU100(タウリン)、アミノキレート(含硫アミノ酸のシスチン、システイン)、液体サプリメントレッド(メチルスルフォニルメタン等含硫アミノ酸系を含む)

これらにつきましては、低レベルの放射性物質が長く放出されている状況下で被曝予防として摂る場合には、一定量を毎日続けて摂取することが必要であると考えます。また、大量の放射性物質が放出された非常事態の場合には大量に摂り、被曝予防と解毒、及び組織の修復について最大限の備えを行う事が必要であると考えられています。

参考までに、平時の1日あたりの必要摂取量は次の通りです。NEOTAU100(50包¥16,590-):1日3包、アミノキレート(30包¥8.190-):1日2包、液体サプリメントレッド(450ml¥18.900-):1日15~30ml※非常時には、この量の3倍程度を摂ると良いといわれています。

私も、原発事故が発生してから間もなくこれらを服用し始め、現在も続けております。かなり厳しく苦しい時期が続くものと思いますが、第一に健康を優先してこの時期を乗り越えて頂きたいと願っております。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

オメガ3系脂肪酸の新たな生理活性物質『レゾルビン』が、歯周病の炎症を取り除き、歯茎の健康を取り戻す可能性のあることを、ボストン大学の研究チームが述べている。

レゾルビンには、オメガ3のエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)からつくられる2種類があり、共に血中の中性脂肪値をコントロールし、アテローム性動脈硬化の進行を防ぐ。また、EPAとDHAは炎症を減らすのに役立ち、関節リウマチやクローン病といった炎症性疾患の人に対して用いられることが多い。

これまでの研究では、EPA由来のレゾルビンE系とDHA由来のレゾルビンD系には、軟組織及び歯周病による骨損失に対してこれらが保護作用を持つことが示されており、事実損失した軟組織や骨を健康なレベルまで回復させたとのこと。

EPA、DHAは、まぐろの脂身やいわしなどの青魚に多く含まれています。歯茎の健康を取り戻したい方は、積極的に摂ってみてはいかがでしょうか。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

オメガ3脂肪酸は、シソ油・亜麻仁油・背の青い魚などに多く含まれる脂肪酸で、身体を酸化させない良い油として知られています。

このオメガ3脂肪酸が、進行性前立腺癌から身体を守ることがこのほど報告されました。少なくとも週に1回魚を食べていると、遺伝的に発症しやすい人でさえ進行性前立腺癌のリスクを減らせるとのこと。(クリニカルキャンサーリサーチ4月号より)

ちなみに、シソ油・亜麻仁油は、加熱しないで摂ったほうが良いようです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

ビタミンC・ビタミンEや、魚に多く含まれるオメガ3系脂肪酸は、細胞が酸化されるのを防ぐことが知られています。それらを多く含む食材は、果物や魚。

多くの臨床データより、果物や魚を多く食べる群と、あまり食べない群とで比較すると、肺の機能に明らかな差があることが分かっています。

肺は、多くの抗酸化物質による防御網が生まれもって存在する器官。喘息などの呼吸器疾患がある場合には、抗酸化物質の需要が増し、それを補完するのに先ほどの栄養素がより必要になるとのこと。

喘息や慢性気管支炎の持病がある場合はもちろんのこと、肺の機能を正常に保つためにも、果物や魚を積極的に摂ると良いようです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

アブラナ科の野菜に含まれるスルフォラファンという化合物が、喘息やアレルギー性鼻炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)といった病気につながる呼吸器の炎症を防ぐのに役立つとのこと。

たとえば、ブロッコリースプラウトを摂取すると、摂取しない場合と比べて、鼻腔細胞において抗酸化酵素が2~3倍に増加。これにより炎症のプロセスに対して保護作用を示し、あらゆる呼吸器疾患における有効な治療法となる可能性があるとのこと。

汚れた空気やタバコの煙などの刺激は、鼻をはじめとして気管支や肺に炎症をもたらします。刺激が強く慢性的だったり、体質がアレルギーだったりすると重大な疾患につながることも。呼吸器に自身のない方はアブラナ科の野菜を積極的に摂ると良いようです。~HealthDayより~

      ~薬剤師 鳥居英勝~

加齢性黄斑変性(AMD)は、65歳以上の人における失明の主な原因となる疾患。AMDは、網膜がはがれ視野の中心がぼやけるほか、人の顔の識別や読書、運転などが困難になる。治療法はないが、場合によってはレーザー治療で視力低下を遅らせることができる。

研究では、ビタミンB群(ビタミンB6・葉酸・ビタミンB12)を組み合わせたサプリメントを摂取した群では、7年後のAMDのリスクが3分の1以上減少したとのこと。

ビタミンB群の摂取は、喫煙の回避と共に、早期AMDを減少させる可能性のある方法として注目されてる。~Archives of Internal Medicineより~

       ~薬剤師 鳥居英勝~