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今年もインフルエンザが気になるシーズンになりました。ここ鹿沼でも、小学校でB型インフルエンザが流行始めたとのことです。

インフルエンザの対策として何よりも大切なのは、予防です。                                      予防接種を受ける、栄養と休養を十分とって体力を高めておく、マスク、うがい、手洗い、人ごみに入らないなどに気をつけましょう。

それでも罹ってしまった場合には、できるだけ早くお医者さんにかかることが必要です。                       急に39℃くらいの高熱が出て、体の節々や筋肉の痛み、強い悪寒とだるさ、充血などがみられたらすぐに受診しましょう。

風邪の引き始めもそうですが、インフルエンザの場合にも発症してすぐに葛根湯を服用すると回復が早くなります。       ご家庭に1つ置いておき、万が一罹った場合にはすぐに服用することをお薦めします。

報道でもご承知の通り、新型インフルエンザがいつ発生してもおかしくないという状況です。                    予防接種が余り功を奏さず、タミフルなどの抗インフルエンザ薬が余り有効でない新型インフルエンザが出た場合に最も大切なことは、とにかく予防です。                                                         体力を高めておきましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

慢性疾患やガン・リウマチ・アレルギーなどの免疫疾患、神経疾患を始めとして、多くの病気の発症には、『自律神経の不調和』と『免疫バランスの崩れ』が大きく関わっていることが分かっています。

自律神経を調和させるためには、交感神経と副交感神経のバランスを整え、働きを活性化させることが大切です。       また、免疫バランスを整えるためには、白血球の中の顆粒球とリンパ球のバランスを正常化することが大切になります。

漢方製剤をお体に合わせて服用することで、自律神経が調和し、免疫バランスが整うことが、臨床的に立証されています。

ご相談ください。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

〔東洋医学への取り組み〕

 私どもは、漢方薬と鍼灸治療により皆様の健康のお役に立てるよう努力しております。

 漢方薬と鍼灸治療は、東洋医学の大きな柱であり、それぞれに得意とするところがあり、それぞれが主体的な治療になり得ます。

また、症状によっては2つを併用することで相乗効果が得られ、効率よく症状が改善されることもあります。

実際にこれまでの治療経験より、漢方薬と鍼灸治療を併用して治療効果が高まった例が多くみられます。

必要に応じて、併用することをお薦めします。

 漢方薬と鍼灸治療は、開始したその時から効き始めます。

風邪の引き始めの時の葛根湯や、ぎっくり腰の時の鍼灸治療のように、急性の症状にはすぐに効果が感じられます。

また、長い時間をかけて身体のバランスが崩れて症状が出ている場合には、じっくりと時間をかけて調整することが必要となります。その場合には効果を感じるまでに時間がかかることもありますが、じっくり取り組まれると良いでしょう。

 私どもが東洋医学に基づいて治療をする上で最も大切なのは、弁証論治を正確にすることです。

そのために、症状だけではなく全般的なお身体の調子・これまでの病気の経験や治療歴・生活環境などを詳しくお聞きすることがあります。

また、その上で漢方薬の服用や鍼灸治療を受け始めてから気になることがあった場合には、どんなことでもお伝えください。

 気になる症状が和らぎますよう最善を尽くして参ります。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

認知症のイライラに「抑肝散」が効く。
9月3日に放送されたためしてガッテンで知られた方も多いんじゃないでしょうか?

抑肝散は、元来は「小児のひきつけ」の用いられたものです。
筋のけいれん・ひきつけ・ふらつき・手足や舌のふるえを改善し、精神を安定させ、いらいら・緊張・うつ状態を改善する働きがあります。
夜泣き・チックや、一般的ないらいら・緊張・手足や舌のふるえ・筋けいれん・歯ぎしりに使用されます。また、不眠にも用います。

先日の放送では、興奮しやすいアルツハイマーの方に服用してもらったところ、興奮しないようになって、会話がある程度できるようになったり、徘徊が減ったという事例が紹介されました。

関心のある方は、専門家に相談の上、証にあっているようであれば試してみると良いでしょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

 『本当に健康な身体造り』のために大切なことは、毎日の食事・運動・睡眠と休養・適正な生活リズムです。また、身体に悪い影響を及ぼす住環境・ストレスをなくすことも大切です。
分かってはいてもそれを実行しきれないのが現状だと思います。それによって体調を崩したり病気になったり・・・。
 保健堂鳥居薬局では、漢方薬とはり灸治療により、人間が本来持っている自然治癒力を高め、心身のバランスを整えるためのお手伝いをしております。
また、医薬品・サプリメントを取り揃え、生活習慣病の治療や予防のご提案をしております。
 お気軽にご相談ください。

   ~薬剤師 鳥居英勝~

一般的に、『漢方薬は長く飲むもの』と認識されています。実際、臨床的には『3カ月・1年・3年』続けることが目安とされています。
ただ、症状によっては『服用してすぐに効果が出て、数日で服用を中止する』治療をすることもあります。
治療期間は症状によりますが、急性疾患は短期、体質改善を図りながら治療をする場合は長期と認識すると良いと思います。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~

今年の夏は『猛暑』になると予測されています。
夏に負けないための漢方薬をご紹介いたします。

生脈散:大汗をかいて体力が消耗したときなどに服用すると、必要な陰液が速やかに回復し、体力が戻ります。

清心丸:血の熱を冷まします。日射病までいかなくても強い日差しや強烈な日差しによるのぼせのなどの回復に役立ちます。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~

大黄は、便秘や血の滞りを改善するのに使われる生薬です。
この大黄の成分の一つに、SARSウィルスの3CL蛋白酵素の活性を抑制し、SARSウィルスを抑制する働きがあることが分かっています。

また、インフルエンザウィルスも抑制することも分かっています。
『抗インフルエンザウィルス製剤・タミフル』の危険性が懸念される中で、『インフルエンザ予防』のために一役買いそうです。

 

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~

血液の流れを良くする漢方薬は、一般に『活血剤』とよばれ、『血お=血液の流れの滞り』の証に対して用いられます。

この度、『桂枝ぶく苓丸』と『当帰芍薬散』を対象とした実験で、両薬とも、血液凝集性を標準にする(過剰は減らし、不足は補う)ことが分かっています。

この2剤は、『血の流れを良くする方剤』として古くから用いられ、『女性の妙薬』として知られている方剤です。
冷え性の他、生理不順や子宮筋腫にも用いられまています。

今回の実験で、この2剤に『血液凝集性の正常化作用』があることが分かったことは、『漢方の活血剤』のエビデンス作成の一助となりそうです。

       ~国際認定中医師 鳥居英勝~