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体内に入ったアルコールは肝臓でアセトアルデヒドに分解されます。さらにアセトアルデヒドを分解する酵素であるアセトアルデヒド脱水素酵素の働きで酢酸に、最終的には二酸化炭素と水に分解されていきます。この過程の中で、アセトアルデヒド脱水素酵素の量が少ないと、体内にアセトアルデヒドが溜まって、悪酔いや二日酔いを引き起こします。

二日酔いの時には、まず水分を補給するためスポーツ飲料や味噌汁を飲みましょう。そして、解毒機能を高めるために、カキやイカに含まれるアミノ酸の1種であるタウリンや、枝豆やゴマ・ソバに多いシステインを摂ると回復が早くなります。また、イチゴやリンゴなどの糖分の多い果実を摂るとエネルギーと自然の酵素が補えるので良いとされています。

また、普段からパンリバーなどのアミノ酸製剤を服用して肝臓に力を付けておくと、二日酔いになりにくくなります。

新年会シーズン。暴飲には注意しましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

疲れた身体には、ビタミン剤よりものんびりとした休息の方が効果的です。また糖尿病や胃潰瘍は、ご両親や周囲の人たちの温かな心で完治するケースもあるのです。

このように、人間には自分の身体を自然に回復させようとする力があり、これによって病を克服することができるといえます。

〇いま、栄養のバランスがとれた食生活ですか?〇ストレスはうまく解消されていますか?〇運動不足になりがちではありませんか?・・・毎日の生活、もう一度見直すことから始めましょう。

:ただ嗜好にまかせて食事するのは考えもの。栄養のバランスを考えた食生活が理想です。:ストレスがたまったと感じたらすぐに気分転換を。穏やかな気持ちで生活するようこころがけます。:健康な身体とは、動きが軽快であること。それには適度な運動が必要です。:呼吸は深く、力強く。円滑な血液循環が心筋機能をフレッシュアップ。胃腸:胃腸を丈夫にすることによって栄養の吸収と老廃物をスムーズに排泄します。~株式会社恵命堂 綜合療法より

      ~薬剤師 鳥居英勝~

風邪を引いたときの食事のポイントは、エネルギー代謝に必要な栄養素とエネルギー補給に重点をおき、            消化のよいものを摂るようにするのがポイントです。水分補給も忘れないようにしましょう。

風邪をひいて熱が出ると、基礎代謝量が増加します。一方で食欲不振などでいつのもように食事が摂れない          場合は、エネルギー摂取量は減少します。                                                 体力を回復させ、風邪のウィルスへの抵抗力をつけるには少量でも必要な栄養素とエネルギー補給が大切です。       同時に、安静にして保温することも大切です。

食事のポイント                                                                  ○エネルギーとタンパク質補給:発熱時には、エネルギーの消耗だけでなく身体のタンパク質もいつもより分解が        進みます。すぐにエネルギー源になる炭水化物(糖質)とともにタンパク質の補給が大切です。                   ○ビタミン補給:風邪のウィルスに対抗する白血球の働きを助けるビタミンC、鼻やノドの粘膜を保護するβーカロテン      (ビタミンA)、エネルギー代謝に必要なビタミンB1などを摂ることを心がけましょう。                         特にビタミンCとB1は水溶性ビタミンで身体に蓄積されないので、できるだけ毎食摂るようにしましょう。             ○水分補給:とくに、発熱時には発汗により水分も失われるので水分補給も大切です。

消化の良い食材・調理法で、炭水化物・タンパク質・ビタミンが摂れるものを組み合わせて摂りましょう。             嘔吐があるときには、症状が治まるまで絶食とします。胃腸の調子が悪いと感じたり、下痢があるときにはおじやより     は白粥から始めましょう。油を使用した料理や脂肪を含む食材は消化に時間がかかるので避けましょう。

各栄養素を多く含む食材は次のようになります                                               炭水化物・・・おかゆ、うどん、パンなど                                                    タンパク質・ビタミンB1・・・卵、白身魚、鶏肉、豆腐、乳製品など                                    ビタミンC・βーカロテン・・・青菜・ブロッコリー・ニンジンなどカラフルな野菜、ジャガイモ、果物など

☆のどが痛いときは・・・湯豆腐、茶碗蒸し、スープなど、のど越しの良いもので、食べられそうなものを食べましょう。       また、塩辛い味付け、酸味の強い物は控えましょう。

☆熱があるときは・・・風邪のときは、身体を温めることが大切ですが、熱があって身体が熱いときは、冷たいものの方      が食べやすいこともあります。プリン、ヨーグルト、フレッシュジュースなどもお勧めです。

☆しょうが湯もおすすめ・・・身体を温めたいとき、のどが痛いとき、あまり食欲がないとき、まずは手軽にしょうが湯を飲む    のもおすすめです。昔からある民間療法ですが、風邪にもやさしい材料でできています。

背中がぞくぞくして、風邪かなと感じた時にすぐに葛根湯を服用すると風邪の回復が早くなります。                  葛根湯は肩こりや肩こりからくる頭痛にも使えるので、ご家庭に1つ置いておくと良いでしょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

pic_0160春の七草を、すべてご存知でしょうか?                                                 『せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ』━これが春の七草です。                   このうち、“なずな”はカブ、“ごぎょう”はハハコグサ、“はこべら”はハコベ、“ほとけのざ”はタビラコ、             “すずしろ”はダイコンとされ、これらを正月7日、おかゆに入れて食べる習俗が全国に残っています。

七草の種類は時代や地域によっても異なり、雪の多い地方では栗、串柿、ニンジン、ゴボウ、タラの芽             などを用いることもあります。

おかゆも七草も、胃腸にやさしい食べ物。この時期に『七草がゆ』を食べる習俗には、ちゃんと理由があります。       忘年会や新年会などの集まりが続く年末年始の後は、食べ過ぎ・飲み過ぎで疲れた胃腸をいたわり、休ませ         るという、生活に根付いた昔からの知恵というわけです。

弱った胃を胃腸薬でケアするのはもちろんですが、やさしい味わいの七草がゆを作って、家族みんなで囲んで        みてはいかがでしょうか?                                                          正月7日の七草がゆは、疲れた胃腸への思いやりです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

厚生労働省の定める1人1日当たりの食物繊維摂取目標量は20g。                                  でも、実際の平均摂取量は15g程度だといいます。つまり『5g』不足。                                便秘予防やダイエット、高脂血症予防など、食物繊維のもたらす健康作用は広く知られています。                  それにもかかわらず、摂取量は年々減少傾向にあるとのこと。                                      そこで、健康のために毎日『プラス5g』を目指してみてはいかかでしょうか。

食物繊維量を増やすポイントとしては、まず、ご飯を白米でなく玄米や麦ご飯に変えましょう。                     そして、豆類・キノコ類・イモ類を食事に取り入れること。                                         また、干しシイタケ・干し柿・干しイモなどの『乾物』を積極的に活用するといいようです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

コーヒーには、色々な効果があるようです。                                                 最も特徴的な成分は、カフェインです。カフェインの効能としては、眠気覚ましなどの興奮作用や                  尿の排出を促す利尿作用などが広く知られていますが、このほかにも『自律神経の働きを高める』、               『集中力を高め作業能力を向上させる』、『運動能力を向上させる』など、様々な効果が明らかに                  なっています。

コーヒーの健康効果についての研究報告をご紹介します。

朝が弱い方に                                                                  コーヒー1杯には、2時間程血流をよくする作用があります。心臓の拍動を高めて血流を良くして                  くれるため、朝が苦手な低血圧の方も、体を動かしやすくなる効果を得ることができます。                      それでは高血圧の人に悪いかというとそうではありません。コーヒーは毛細血管の拡張作用で                  末端の血管を開かせ、やはり血流をよくして、高血圧の人には血圧を下げる働きをするのです。                   ※コーヒーには眠気覚ましなどの効果と、気分をリラックスさせる効果とがあります。この相反する                  2つの効果は、興奮時に働く交感神経と鎮静時に働く副交感神経によってコントロールされており、                  コーヒーには両方を活性化させる働きがあると考えられます。                                        その2つの神経の活性化レベルについて詳しく調べたところ、コーヒーを飲んだ後は副交感神経                   に支配される部分がより活性化することが明らかになっています。

ストレスに                                                                     コーヒーに含まれるカフェインとコーヒーの香りには、強いリラックス効果があることがわかっています。 

生活習慣病に                                                                  コーヒーの成分であるクロロゲン酸が効果的に血糖値を抑制するという結果が得られています。                  また、週5回以上コーヒーを飲むと、週1回未満の人に比べて、2型糖尿病を発症するリスクが約半分              だったという結果が出ています。                                                       ちなみに、紅茶やウーロン茶ではこうした傾向は見られなかったと報告されています。

カフェイン入りとカフェインレスの2種類のコーヒーについて、自律神経の働きにどう作用するかを調べた                    ところ、コーヒーに特有の香り成分や苦味物質に、総自律神経活動を高める効果があるのではないかと             いう結果が得られました。                                                           同時に、カフェイン入り、カフェインレスとも、顕著に脂肪代謝を高めることが認められています。

※妊娠されている方は、カフェイン100mg(できたら50mg)以下に抑えるのが良いと言われています。              また、胃が弱い方や荒れている方は、空腹時の飲用は避けたほうが良いでしょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

砒素(As)は、動物にとって必要な必須元素として知られています。                                  一方で、摂り過ぎると急性・慢性の中毒症状が起こる危険がある微量元素です。

水中で育つ魚介類と海藻類には、砒素が多く含まれています。この中で、海藻類には“無機砒素”という毒性の強い砒素が多く含まれていることが知られており、摂取量には注意が必要だといわれています。                          海藻類の中で、特に無機砒素の含有量が高いのはヒジキです。イギリスでは健康障害を危惧して摂取が禁止されています。日本では、海藻を多く食べる習慣もあり、特に制限されていません。

無機砒素は、胎盤を通過するので胎児への影響が心配されますし、乳幼児では中枢神経障害が発生する危険性があることが指摘されています。

ヒジキ以外の昆布、わかめ、海苔などの海藻類には無機砒素はあまり含まれておらず、より毒性の低いジメチルアルシンという砒素が含まれています。

海藻にはミネラルなどが豊富に含まれており、積極的に摂取することが望まれています。特にヒジキには、Caや食物繊維が多く含まれており昔から良く食卓に並ぶ食材です。                                              健康のためには、偏りなく色々な食材をバランス良く摂取することが大切なようです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

妻の実家でかりんがたくさんとれたので、かりんジャムを作ってみました。

イチゴジャムを作る要領で、小さく切ったものを煮詰めていって最後に砂糖を加えて

煮詰めてみましたが、かりんは最後まで硬いままで柔らかくなりません。

そこで、近くの農家の奥様に作り方をお聞きしたところ・・・

  ①カリンを小さく切ったものを煮る。

  ②煮汁を一度濾す。

  ③濾した汁に砂糖を加えて煮詰める。

これが正しい作り方とのこと。

その通り作ったところ、とても良い感じに仕上がりました。

かりんは、ノドの炎症や咳に良いといわれています。

ノドがおかしい時や咳が出るときに、お湯でうすめて飲んでみようと思っています。

同時に仕込んだ『かりんのはちみつ漬け』も仕上がりが楽しみです。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

カルシウムは食事から摂取することが大切ですが、

必要量を満たすのは容易ではありません。

食事で摂りきれないカルシウムを十分量摂取するには、「カルシウム剤」がお薦めです。

当店では、「身体に吸収されやすいように電解してイオン化したカルシウム剤」や、

「腸からの吸収が良くなるように活性型ビタミンDを配合したカルシウム剤」をお薦め

しています。

食品からカルシウムを多く摂取するには、「海藻類」がお薦めです。

牛乳はカルシウムを多く含むことで知られていますが、異種蛋白を多く含む牛乳を大量に

飲むと身体の液性が酸性に傾き、それを中和するのに骨のカルシウムが溶け出すので、

結果的に骨がもろくなるというデータが出ています。

牛乳をたくさん飲むアメリカ人の女性は、アメリカ人と比較して余り飲まない日本人に比べて、

骨粗鬆症になる割合が高いという臨床データからも納得できます。

牛乳は、嗜好品として毎日少量を飲む程度ならば全く問題ありませんが、カルシウムを摂る

目的で大量を飲み続けるのは間違いです。

成長期の子供や妊娠授乳期の婦人、閉経後の女性などは、積極的にカルシウムを摂る必要が

あるといわれています。

また、カルシウムは骨粗鬆症の予防はもちろんのこと、アレルギー体質の改善やイライラや動脈硬化の

予防にもなると言われています。

また最近の研究では、「血圧が高い方がカルシウムを積極的に摂ると、血圧が正常に近づく」という

発表もされています。

毎日の健康を保つために、カルシウムを積極的に摂取することをお薦めします。

      ~薬剤師 鳥居英勝~

せきや痰を止めるのに、ビワの種が有効です。

<作り方>

①ビワの種15個ほどを、割らずにそのまま水洗いする。

②600mlの水で45分くらい中火で煎じる。

③これを1日2~3回に分け、あたたかくして飲む。

その日のうちに飲みきりましょう。

      ~薬剤師 鳥居英勝~