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曇りがちな日や雨が降りそうな日などに、頭痛や関節痛がひどくなる方が多くいらっしゃいます。
これは『気圧の低下が自律神経に影響』するためです。

具体的にいうと、急に気圧が低下すると一時的に交感神経が興奮し、その後副交感神経が興奮します。
交感神経が優位になると血管の収縮や神経伝達物質分泌を促し、頭痛や関節痛を引き起こします。また、副交感神経が優位になると免疫反応を盛んにし、炎症反応を増強させます。それにより、いろいろな痛みをもたらします。気分が低下するのも副交感神経が優位になったときの反応です。

交感神経と副交感神経のバランスを理想的に保つためには、次のことが大切であると考えられています。
①充分な睡眠
②適度な運動
③昼夜めりはりのある生活

また、最近では『漢方系医薬品』で交感神経と副交感神経のバランスを調整する薬が開発されています。

天候による痛みや気分低下だけではなく、自律神経の不調をお感じの方は試されると良いと思います。
       ~薬剤師 鳥居英勝~

大豆製品やイソフラボンを摂取している人は、限局性の前立腺ガン(前立腺の中だけに留まっているガン)のリスクを低下することが、厚生労働省研究班の疫学調査で明らかになりました。最大でリスクが半減したデータもあるようです。

遺伝的素因がある方や現在治療中の方は、毎日の食生活に味噌・豆腐などの大豆製品や、大豆イソフラボンのサプリメントを取り入れると、予防や改善に役立つかも知れません。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

七物降下湯は、マイルドな降圧剤としてよく知られている方剤です。
また、この方剤は“補血+補気+治風”薬の配合とみることもでき、内風によるめまいにも効果があると考えられます。
今回、めまいに対して著しい改善がみられた一例を紹介します。

77才 女性 出産歴なし 
併用薬:降圧剤(服用により正常血圧を保っている)
病歴:なし

2006.12.23
初見
主訴:めまい。半年前から発現。日常立ち仕事をしている時に、クラッと頭が回る感じがする。○○医科大学付属病院より、メリスロン・アデホスコーワが処方がされ3カ月服用するが、改善しない。目の乾きが気になる。
食欲:正常、二便:正常、舌質:痩・紅、舌苔:正常、脈象:細数。
睡眠:浅い。時にイライラする。
バリバリ精力的に仕事をこなすタイプ。
弁証:肝腎陰虚、虚火内生、陰虚生風
治法:補肝腎陰、以治風制火
方剤:こ菊地黄丸(エキス剤1日3包・1日3回)+レバコール

2007.3.12
前回処方薬を服用して3カ月が経過する。めまいの頻度が減少し、目の乾きも消失した。しかし狭い所に入ったり階段を昇降した時に足元がふらつくことがある。食欲正常。二便正常。睡眠は5時間位。その間は良く眠れている。疲れを感じることがあるが、周りからは良く動くねといわれる。大事な仕事が控えており、めまいが出ることに不安を感じている。
弁証:血虚生風・風揺上目
治法:滋陰養血、以治風
方剤:こ菊地黄丸合七物降下湯(エキス剤各1日2包・1日2回)
解説:18・12から比べて、症状は改善されている。今後引き続きこ菊地黄丸で肝腎陰を補い、七物降下湯で血気を補いかつ内風をおさえる。

2007.3.29
現在、めまいはほとんど消失した。元気に過ごしている

抗酸化作用やダイエット目的のサプリメントで注目されている“αーリポ酸”。この働きを整理してみましょう。

まず、生化学的な働きとして・・・
①ブドウ糖などの糖質からエネルギーを作る際に必要な物質
②抗酸化作用。また、他の抗酸化物質の抗酸化作用を再生させる。

実際的な働きとしては・・・
①酸化による細胞の老化を防ぐ。
※ビタミンCやCoQ10と一緒に摂ると、それらの抗酸化作用がUpします。
②運動した際にエネルギーが効率よく消費される
※CoQ10やL-カルニチンと一緒に摂ると、糖質と脂質のエネルギー産生効率が高まります。

また、αーリポ酸の糖代謝Up作用は、コラーゲンの変性を抑えることにもなります。抗酸化作用と相まって、シワやくすみなどから肌を守ることにもなるようです。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

新聞やテレビなどで取り上げられ注目されている“メタボリックシンドローム”。
この考えは、生活習慣を見直して合併症を未然に防ぐために提唱されました。

もっと核心を言うと“動脈硬化を防いで虚血性疾患を防ぐ”ことが最大の目的ということです。
肥満、特に内臓脂肪が多いと、悪玉コレステロールが増え、結果として動脈硬化が進行します。そこに、高血圧・糖尿病・高脂血症が重なると、今度は脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まります。

メタボリックシンドロームの基準に、よく“腹回り”の長さがとりあげられます。
現在の基準では、男性で85cm以上、女性で90cm以上が対象になるといわれています。女性の方が基準がゆるやかなのは、皮下脂肪の厚さを考慮した為です。

腹回り1cm分の内臓脂肪を減らすためには1kgの内臓脂肪を減らす必要があります。そのためには、7000kcalの消費が必要です。
これを1カ月で達成するためには、1日あたり230kcalを減らせばよいことになります。

食事と運動に振り分けて、食事だけの減量や運動不足による筋力低下と、片寄った食事内容にならないように注意しましょう。“適切な腹回り”を保つことは、健康維持のために大切です。
     
       ~薬剤師 鳥居英勝~

最近“アンチエイジング”という言葉をよく耳にされると思います。
これは、単に平均寿命を延ばすということではなく、“生活の質(QOL)の高い状態で元気に長生きできるようにすること”です。

そのためには次のことが大切と考えられています・・・
①体の細胞の酸化を予防する
②ホルモンの減少に対応する
③気力面の減退をカバーする

細胞の酸化は、体の老化につながります。ビタミンACEやCoQ10などの抗酸化物質は、細胞の酸化防止に役立ちます。

ホルモンの減少は、体力の低下や更年期症状・骨粗鬆用に関係します。最近では、ホルモン補充療法が確立されています。大豆イソフラボンが女性ホルモンと似た働きをすることもわかっています。

気力面の減退については、色々な要素が関係してきますが、ストレスのコントロールと生きがいのある人生を見つけて前向きに歩いて行くことがとても大切だと言われています。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

下肢静脈瘤はめずらしい疾患ではありません。軽度のものも含めると、女性の43%に見られるというデータもあります。特に女性の場合、胎児によって静脈の通りが悪くなり、妊娠中に初めて症状がでることも多いようです。

簡単にできる予防法としては・・・
・立ち仕事が多い人は、その間に屈伸運動を行う。
・夜寝るときに、足を心臓より高くする。
・ストッキングやタイツで締め付ける。(下肢静脈瘤専門のものが市販されています。妊婦用の腹部が緩くなったタイツもあります。)
・男性の場合、ハイソックスを着用する。

静脈瘤の程度や発症部位によっては、手術が必要となったり血栓予防のための薬を服用しなければならない場合もあります。
気になり始めたら早めに予防を施して行くと良いでしょう。

       ~薬剤師 鳥居英勝~

身土不二 19/3/26

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“暮らしている土地の旬の食材を食べていると、からだが環境に調和し健康にもいい”という考え方です。

“地産地消”かつ“旬のものを旬の時期に”が、健康には大切なようです。

中国のことわざに『薬補不如食補、千補万補不如食補(薬補は食補に如かず、千補万補するといえど食補に如かず)』という言葉があります。
これは、たとえ山のように薬を飲んだとしても、食事療法には到底及ばないということを教えた格言です。

自分や家族の健康は、自分の手で守らなければなりません。そのためには薬でも食べ物でも、安全性の疑わしいものは口にしない断固とした姿勢が大切です。
日頃から食生活に気を付けて、自然に備わっている自己免疫力を高めること。薬に頼らず、体調のすぐれないときは早めに睡眠や休養を充分にとることが、風邪だけでなく万病の予防に有効な生活の基本であることを忘れてはいけません。

       ~予防医学ニュース 2007・3号より~

関節痛で悩む方は非常に多くいらっしゃいます。
“膝の痛み・腰の痛みなど関節の痛みで整形外科や整骨院にかかってるんだけどなかなかよくならない”という声を多くお聞きしますが、そのような方はコラーゲンを積極的に摂られると良いようです。

歳を重ねるにつれてひどくなる膝・腰の痛みの多くは、“関節の軟骨の磨り減り”“関節の腱の弱り”が原因となっておこります。コラーゲン・グルコサミン・コンドロイチンは、磨り減った軟骨を補い、弱った腱をしなやかにし、関節の潤滑油を増やすことで、痛みの原因の回復に大変役に立ちます。

当店で取り扱っております“コラーゲンGスーパー(全薬工業)”は、Ⅰ型コラーゲン・Ⅱ型コラーゲン・コンドロイチン・グルコサミンをバランス良く配合した商品です。
状態がひどい時には1日に4~6包を、症状が軽い場合や改善されたのを維持する場合には1日2包を服用すると、痛みが楽になります。どちらの場合も、続けることが大切です。

コラーゲン・コンドロイチン・グルコサミン商品はたくさんありますが、大切なのは“コラーゲンの型”と、“3つの成分の配合比率”です。
コラーゲンGスーパーは、“軟骨の原料となる型のコラーゲンを使用”し、“3つの成分も関節に最もなじみやすいバランスで配合”されている、最高の商品です。

積極的な治療と合わせて、歳をとるにつれて足りなくなるものを補うことが、症状の改善にはとても大切です。
毎日服用されると良いと思います。

       ~薬剤師 鳥居英勝~