曇りがちな日や雨が降りそうな日などに、頭痛や関節痛がひどくなる方が多くいらっしゃいます。
これは『気圧の低下が自律神経に影響』するためです。
具体的にいうと、急に気圧が低下すると一時的に交感神経が興奮し、その後副交感神経が興奮します。
交感神経が優位になると血管の収縮や神経伝達物質分泌を促し、頭痛や関節痛を引き起こします。また、副交感神経が優位になると免疫反応を盛んにし、炎症反応を増強させます。それにより、いろいろな痛みをもたらします。気分が低下するのも副交感神経が優位になったときの反応です。
交感神経と副交感神経のバランスを理想的に保つためには、次のことが大切であると考えられています。
①充分な睡眠
②適度な運動
③昼夜めりはりのある生活
また、最近では『漢方系医薬品』で交感神経と副交感神経のバランスを調整する薬が開発されています。
天候による痛みや気分低下だけではなく、自律神経の不調をお感じの方は試されると良いと思います。
~薬剤師 鳥居英勝~